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02月24日-04号

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  1. 下松市議会 2022-02-24
    02月24日-04号


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    令和 4年 3月 定例会(2回)令和4年2月24日令和4年第2回下松市議会定例会会議録第4号───────────────────議事日程  令和4年2月24日(木曜日)午前9時30分開議 日程第1、一般質問本日の会議に付した事件  日程第1出席議員(19人) 1番  浅 本 輝 明 君         3番  藤 井   洋 君 8番  金 藤 哲 夫 君        10番  矢 野 忠 治 君11番  近 藤 則 昭 君        13番  近 藤 康 夫 君14番  永 田 憲 男 君        15番  阿 武 一 治 君17番  磯 部 孝 義 君        18番  山 根 栄 子 君20番  原 田 真 雄 君        21番  渡 辺 敏 之 君23番  田 上 茂 好 君        24番  松 尾 一 生 君25番  中 谷 司 朗 君        26番  村 田 丈 生 君27番  中 村 隆 征 君        28番  堀 本 浩 司 君30番  高 田 悦 子 君                      欠席議員(なし)遅刻議員(1人) 1番  浅 本 輝 明 君 (8分)                 欠員(1人)説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            玉 井 哲 郎 君       教育長            玉 川 良 雄 君       上下水道局長         古 本 清 行 君       総務部長           大 野 孝 治 君       企画財政部長         真 鍋 俊 幸 君       地域政策部長         原 田 幸 雄 君       生活環境部長         松 井   淳 君       健康福祉部長         瀬 来 輝 夫 君       子育て支援担当部長      大 崎 広 倫 君       経済部長           鬼 武 輝 明 君       建設部長           原 田 克 則 君       教育部長           河 村 貴 子 君       消防長            原 田 保 寿 君議会事務局職員出席者       事務局長           大 空 之 文 君       議事総務課長         深 野 浩 明 君       議事総務課          貞 久 聡 子 君───────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(中村隆征君) おはようございます。ただいまの出席議員18人であります。 これから令和4年第2回下松市議会定例会の4日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 △日程第1.一般質問 ○議長(中村隆征君) 日程第1、一般質問を行います。 別紙、一般質問通告書の順により順次質問を許します。堀本浩司議員。    〔28番 堀本浩司君登壇〕 ◆28番(堀本浩司君) おはようございます。公明党の堀本浩司でございます。通告順に従いまして、一般質問を行います。 1、令和4年度の施政方針について、気になる点を抜粋し、質問いたします。 (1)計画的な土地利用についてです。 ①「大規模盛土造成地21か所において、安全性の確認・把握のための調査を行います。」と示しております。 記憶に新しい昨年の7月、静岡県熱海市で発生した土石流において、盛土の崩落との因果関係が指摘されております。斜面に住宅や道路を建設するために土を盛って平らな土地を造成する盛土は、大雨や地震で崩れる被害が相次いでいるようです。全国一律で盛土を規制する法律はないため、県内の自治体が国に整備を要請しているケースもあるようです。 山口県の調査においては、本市の盛土造成地は危険性がないと県のホームページには出ておりました。市内には、大規模盛土造成地が21か所もあるようです。この調査の趣旨についてお尋ねいたします。 ②豊井地区まちづくり整備計画について。 第3章、都市建設の(2)市街地の整備には、「「豊井地区まちづくり整備計画」に基づき、地区内の都市基盤整備を図るため、都市計画道路豊井恋ケ浜線沿道整備街路事業の許可の取得や、用地等の補償を行うとともに、都市再生整備計画事業として生活道路の築造に着手します。」と示しております。 豊井区間整理事業の推進につきましては、平成25年と、29年と、一般質問で何度もお尋ねいたしました。この地域は、救急車や消防車、介護施設の送迎車が入れないことや、狭い道が複雑に入り込んでおり、以前から災害時の危険性が指摘されているところです。下松の将来を考える上で、スピード感を持ってぜひ進めなければならない非常に重要な事業です。 以前のアンケート調査でも、生活道路の充実、公共下水道の整備、防災対策を望む声が多かったようです。地元地域の方々は高齢化されておりますし、市長も公約に掲げている整備計画です。粛々と進めておられることは理解しております。しかしながら、この整備計画のさらなる推進について、再度確認いたします。 (2)都市基盤の整備・管理について、①下松・光間道路の整備についてです。 「重要物流道路に指定されている国道188号の災害防除や代替機能を持つ下松・光間道路の整備に向け、光市と連携し、県や商工会議所等と協議を進めます。」と示されております。 この間の道路については、集中豪雨や台風等による土砂災害や高波・越波等、度々通行規制があります。特に平成30年7月豪雨災害では、一時通行ができず、また山陽本線も利用できないほどの大きな災害も発生しております。そのことを踏まえますと、早急に進めていただきたいと考えます。 もちろん、国、県、光市との連携や協議を進めていくことについては理解しております。現段階において、起点・終点等、何らか進捗状況が分かればお示ししていただきたいと思います。 (3)スポーツ環境の充実について。 「トラックワンアリーナや市民体育館等の長寿命化を進めるとともに、体育施設の今後の在り方について、利用状況等を踏まえ研究を進めます。休館中の温水プールは、改修に向けて作業を進めます。」と示されております。 現在使用中止となっております武道館について、お考えや方向性についてお尋ねいたします。 また、体育館の休館中のプールは、改修が幾らかかるのか今後調査され、明確な数字が出ると思われます。恐らく高額な金額と予想もされているようです。高額な金額をかけ修繕したとしても、これからも配管等、様々な修繕、メンテナンスに費用は加算されるとは予想されます。 この修繕費用については、温水プールが建設される当初から指摘されておりました。改修する方法もあるかと思いますが、私なりにいろいろ市民の声を聞きますと、できるだけ修繕費を抑えて多目的にほかに何か利用できないかとも、また発想を変えて総合武道場に利用できないかと案を出す市民もおられます。また、多額の金額をかけて改修することを考えれば、将来の子供たちのためにも、中学3年生まで医療費が拡充できるのではないか等、様々な御意見がございました。 市民の声を集約しますと、今後の温水プールの使用方法については、よりアイデアを深めるためにも、市民アンケート等、調査を行ったり、またパブリックコメント等により、市民が求めているよりよい方向性を示す方法もあるかと考えます。スポーツ環境の充実について、対応をお尋ねいたします。 (4)効率的な行財政運営について、①行政情報化の推進について。 「デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画に基づき、行政分野のデジタル技術の活用を進めます。市民の身近な行政サービスを提供するため、マイナンバーカードの普及やカードの利用により各種証明書が取得可能な行政キオスク端末の設置など、市民の利便性向上や業務効率化に努め、デジタル社会に対応した市役所へと変革を進めます。」と示しております。 その計画の中に、要約すれば、特に行政分野において、デジタル化、オンライン化の遅れが明らかになっていることから、ICTを住民サービスなどの行政運営へ積極的に活用することが考えられ、本市のデジタル化が大きく進み、行政のスマート化も効率的に進むのだろうと考えます。行政情報化の推進のお考えについて、お尋ねいたします。 2、公共交通サービスについて、(1)下松市地域公共交通網形成計画について。 この中に示しております、「高齢ドライバーによる交通事故が社会問題化する中、更なる高齢化を踏まえ、安心して運転免許を返納できる環境整備を進める必要がある」と、また「ハード面、ソフト面のあらゆるサービス要素について、使いやすさを追求し、利用の障害となるものを取り除くとともに、選ばれる公共交通を実現します。」と示しております。 その対応として、本市では、コミュニティバスの米泉号の導入や、75歳以上のタクシー実証事業の取組を行っております。本市全域を考えると、課題解決にはほど遠いと思います。 高齢者の方と会話の中でよく出ることは、車の免許を返納したのはいいが、買物、病院、そのほか様々不便である。どうにかならないかと切実に相談されることが多くなってまいりました。 計画に示してありますように、①日常生活における移動の利便性を高めることについて、平成29年9月にも同様の質問をいたしましたが、再度、お考えをお尋ねいたします。 ②地域の実情に合った乗合輸送サービスの導入についてです。 バスやタクシー等、地域公共交通を担う運転手不足が全国的に顕在化しており、山口県も同様の課題傾向のようです。また、運転手不足が、路線の減便・縮小・廃止へとつながっている例もあるようです。市内においても路線の減便が進んでおり、これからもますます不便さが増すことが考えられます。 本市におきましては、下松市地域公共交通活性化協議会として審議を重ねてこられました。米川地域のコミュニティバスの米泉号については、地域の方にとても喜ばれており、利便性のよさに感謝されております。また、笠戸島地区における運賃負担軽減実験の取組についても進めてこられたところです。 国は、デマンド型交通を設定する場合、補助も得られるよう進めております。今後の乗合輸送サービス、いわゆるデマンド交通について、本市の考えをお尋ねいたします。 (2)地域公共交通計画について。 施政方針の中に、公共交通の確保と施設の充実については、「米川地区での市有償旅客運送コミュニティバス運行を検証するとともに、笠戸島地区、久保地区等における、持続可能な公共交通のあり方を調査・研究します。まちづくりと連携した地域公共交通ネットワークの形成と、地域における輸送資源の効果的な活用のため、「地域公共交通網形成計画」から「地域公共交通計画」へ見直します。」と示されております。この見直しの考え方についてお尋ねして、1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) おはようございます。堀本議員の一般質問にお答えをいたします。 1、施政方針について、(1)計画的な土地利用について、①大規模盛土造成地21か所についてにお答えをいたします。 大規模盛土造成地は、地震時の宅地の安全性を確保するため、平成18年に宅地造成等規制法が改正され、同時に創設された宅地耐震化推進事業の対象に位置づけられたものであります。 大規模盛土造成地のおおむねの位置と規模は県が調査を行い、本市においては21か所が対象となったため、安全性の確認・把握のための現地調査を行うものであります。 ②豊井地区まちづくり整備計画についてにお答えをいたします。 昨年度策定いたしました豊井地区まちづくり整備計画につきましては、豊井地区の良好な住環境を確保するために、地区の方との協議を踏まえ、道路、公園等の都市基盤整備の方針を定めたものであります。 豊井地区のまちづくりにおいては、車両通行の利便性の向上だけでなく、老朽化した建物の解体・更新の促進や安全な通学路・避難路の確保など、地域活力の創出に重きを置いており、これらを実感できる市街地の早期形成に向け、今後も集中的に事業を推進してまいります。 (2)都市基盤の整備・管理について、①下松・光間道路の整備についてにお答えをいたします。 本市と光市を結ぶ国道188号は、住民生活や地域経済を支える重要な役割を担っておりますが、平成30年の災害や台風の高波越波による通行規制など、有事のたびに多大なる支障を来しており、下松・光間の安定した交通機能の確保は喫緊の課題と認識しております。 地域間の交流促進や経済活動の広域化に向け、防災道路の役割を兼ねる下松・光間道路の整備につきましては、引き続き、光市と連携し、国、県へ要望してまいります。 (3)スポーツ環境の充実についてにお答えをいたします。 体育施設の長寿命化の推進につきましては、下松市体育施設個別施設計画に基づき、対象の11施設の修繕や点検を実施し、限られた財源の中で適正な維持管理に努めてまいります。 また、施設の今後の在り方でありますが、利用実態や将来人口予測等を踏まえ、複合化も視野に幅広く研究してまいりたいと考えております。 武道場についても検討すべき施設でありますが、休館中の温水プールにつきましては、躯体状況調査の結果を踏まえ、現在、改修方法やコスト、スケジュール等を盛り込んだ改修計画を策定中であります。今後は、この計画に基づき、対応を進めてまいります。 (4)効率的な行財政運営について、①行政情報化の推進についてにお答えをいたします。 昨今のデジタル社会情勢を受け、本市においても、昨年12月に下松市デジタル・トランスフォーメーション推進計画を策定したところであります。この計画は、「人に優しいデジタル化の推進」を基本理念として、誰もがデジタル社会のサービスを享受できる環境を目指していくこととしております。 今後、この計画に沿って、市民が利便性を実感できるよう、市役所窓口等で取り扱う申請・届出について、いつでもどこでも可能となる行政手続のオンライン化などに取り組んでまいります。 また、業務改善や事務効率化の観点から、RPAなどのデジタル技術を活用し、手順の決まった事務作業の自動化などを進めてまいります。 2、公共交通サービスについて、(1)下松市地域公共交通網形成計画について、①日常生活における移動の利便性を高めることについて、②地域の実情に合った乗合輸送サービスの導入について、(2)地域公共交通計画についてに一括してお答えをいたします。 近年、少子高齢化の進展、マイカーに依存した生活スタイルの定着や公共交通事業者運転手不足等を背景に、公共交通を取り巻く環境は厳しさを増しており、暮らしを支える社会基盤の一つとして、市民の日常生活を支える移動手段を確保することは重要であると認識しております。 このような中、本市では、下松市地域公共交通網形成計画に基づき、各事業の取組を進めてまいりました。その中でも、乗合輸送サービスの導入につきましては、米川地区において新たにコミュニティバスの運行を開始し、地域住民の日常生活における移動手段の確保と利便性の向上を図ったところであります。今後、他の地域への拡大につきましては、地域の実情に応じた移動手段としての機能や多様な交通手段の活用、市民や公共交通事業者などの意見を踏まえた上で、財政負担も考慮しながら判断してまいりたいと考えております。 次に、地域公共交通計画につきましては、現行の計画期間が令和4年度で最終年度を迎えるため、新たに地域の輸送資源を総動員するという視点から法改正が行われたことを踏まえて、今後5年間の方向性を示す地域交通のマスタープランとして策定を進めてまいります。策定に当たっては、地域公共交通の将来像を描き、現行計画の効果検証や福祉、免許返納等の様々な課題を踏まえ、地域や下松市地域公共交通活性化協議会からの幅広い御意見を頂きながら、より実効性の高い計画にしてまいりたいと考えております。 私は、新たな計画の策定を通じて、地域の実情に応じた移動手段の確保や、市民にとって持続可能かつ利便性の高い地域公共交通サービスの提供に取り組むことにより、「住みよさを実感できるまち」の実現につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 改めて申し上げますが、本定例会では、質問席での発言は着座のまま発言することにいたします。堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 2回目からの質問は、一問一答方式で行います。今回、着座にて質問させていただきます。 1、施政方針についてから、順次、再度お尋ねいたします。 ①大規模盛土造成地21か所についてです。 大規模盛土造成地21か所については、県が示しておりますように、集中豪雨等の災害が万が一起きたと仮定した場合、危険性はないということでいいのか、まずは確認したいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 今、議員さんがお尋ねの件につきましては、県が昨年11月に発表した件だと思うんですけれども、これにつきましては今回の大規模盛土21か所とは別の考えで行っておりまして、御存じのように、熱海の土砂災害を受けまして、国と県が連携して土砂災害危険区域の上流域にある盛土の点検を行ったものであります。これにつきましては、本市6か所ありまして、いずれも崩壊発生の危険性はなく、安全性が確保されているということで確認しております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) ホームページ見ますと、その21か所については危険性がないということなんですが、市民の方から見ますと、盛土が崩壊するのではないかということで、このたび質問させていただきました。 今後、大規模盛土造成地21か所については、安全性の確認・把握のため、調査されると思われます。その箇所について、公表できるようでしたら、詳しくお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 場所についてのお尋ねですけれども、これ、ちょっと口頭で説明するのが大変難しいと。といいますのは、ある団地がかかったとしても、その中の盛土部分だけが対象となりますので、なかなかちょっと口で説明するのは難しいということで御理解頂きたいんですけれども。 ざっくり申し上げますと、地区別でいいますと、中央地区が3か所、久保地区が13か所、末武地区が1か所、花岡地区が4か所となります。 詳しい場所につきましては、本市のホームページのほうにも掲載しておりますし、国土交通省の「重ねるハザードマップ」でも確認できますので、そちらでは地図が出ておりまして、ここの分が盛土ですということが出ておりますので、そちらのほうで確認頂ければと思います。よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 盛土造成地21か所についてですが、年代別、昭和・平成・令和と区分けが分かるようでしたら教えていただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 造成年度についてのお尋ねですけれども、一番古いものは昭和36年に造成されたものであります。昭和時代のものが12か所、平成時代のものが9か所、令和時代のものはございません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員
    ◆28番(堀本浩司君) 今後、調査されると思うんですが、その21か所について万が一問題があったとした場合、その対処の方法を教えてください。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 令和4年度につきましては、現地調査によりまして、盛土の形状や地盤、のり面の変状、地下水の湧水状況等をまず調査いたします。この結果、異状があれば、次の調査の優先度を決めまして、優先度の高いところからボーリングによる地盤調査を行いまして、地震時に盛土の滑りが発生する可能性があるかどうか、いわゆる安定計算を行うことになります。 これらの段階を経まして、滑動崩落のおそれがあると判断された場合は、最終的には滑動崩落防止工事を行うことになります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 21か所についてはホームページで掲載されてあるということで、口頭で先ほど説明されたんですけど、ちょっと書き取れませんでしたので、ホームページ利用される方はいいんですけど、高齢者の方、また地域の方も心配されてると思います。これからボーリング調査がひょっとしたらあるかもしれない、そういった状況も、もしあれば市民に周知あるいは先ほどの21か所についてももう少し詳しく教えていただければと思うんですが、この点について、お考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 場所については地図見てもらうんが一番いいんですけれども、なかなかちょっとこれ、口頭で本当、言うのが難しいというのがあります。来年度、現地調査を行います。その際には、該当するところの住民の皆さんに、回覧とかで、こういうことで調査をしますということで周知するようにはしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 昨年の静岡の例を見ますと、盛土といったら、非常に市民にとっては危機感を感じますので、やはりその21か所については安心ですいうことが周知できれば、市民の方も安心できるのではないかと思います。今後、調査あるいは様々な形で周知をお願いしたいと思います。 続きまして、②豊井地区のまちづくり整備計画についてお尋ねいたします。 これからも大事な事業ですので、市長の思いや考えを再度お尋ねしたいと思います。 豊井地区まちづくり整備計画の全体行程表を見ますと、令和4年度から、事業としては、豊井恋ケ浜線は今後おおむね8年計画、大谷川通りはおおむね10年、公共下水道はおおむね15年計画、そのほかの事業についてはおおむね令和18年に完了予定です。 この地域は、先ほど申したとおり、救急車や消防車、介護施設の送迎車が入れないことや、狭い道が複雑に入り込んでおり、以前から災害時の危険性が指摘されているところです。もちろん重々承知されていると思われます。 御答弁では、集中的に事業を推進するということで、十分理解しております。とはいえ、この事業計画については、さらなるスピード感を持って、前倒しをされ、ぜひ進めていただきたいと考えます。 そこで、市長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 豊井恋ケ浜の話ですけども、ちょっと遡って言いますと、これはもう昭和の時代に、この地域の区画整理事業、一度は認可を受けたわけです。その認可を受けた事業がポシャったということで、当時の建設省ですけども、大変お叱りを受けたという経緯もあるわけです。 今、中部街区が先になりましたんで、中部街区のあの新しい町並みができて、下松市、非常ににぎわいの創出に役立っておるわけですけども、そういう意味で、逆に豊井恋ケ浜は遅れたといいますか。 先ほど、堀本議員から壇上で御指摘があるように、消防車も救急車も介護の送迎用の車両もなかなか入りづらい。昨日、利根川のほうで火災が起こったようにですね、一たびあの地域で火災が起こったら、もう地域丸ごと大変な目に遭うっていう、道路網もない中になりますからね。私も豊井小学校の出身で、あの地域、時々歩いたりするんですけども、中はもう空き家だらけといいますか。ああ、この家に友達が住んでて、ここで遊んだなっていう、非常に思い出したりなつかしい思いをしたりしながら歩いたりしてるんです。 堀本議員、スピード感持ってやってくれという応援を頂いて大変嬉しいわけですけども、私もそういうつもりでこの地域の活性化を進めてまいりたいと考えておるわけですけども、何せ、やはり早く事業化を進めようと思えば、要るのは金とマンパワーなんです。この時期、必ず私、総務部長と、ちょっと言葉は悪いですが、けんかになるわけですけども。こういう、進めようとしたらマンパワーが必ず要るんで。ここを集中的に、僕の一丁目一番地、最重要課題じゃないかということで。ところが、全体を見渡してみたら、潤沢に職員の数があるわけではない。そういう意味で、毎たび、毎年、この時期になったらいろいろ総務部長とのやり取りがあるわけですけども。 ちょっと長くなって、私の愚痴になりますが、ちょっと言わせてもらうと、私、15年前、市の職員でいたわけですけども、あの当時と比べて職員数はかなり少なくなってます。これは、合併との絡みもあったから、やむを得ないこともありますけども。しかし、逆に業務量はどんどん増えてます、反比例の関係で。私もメモってますけども、15年前になかった業務がどんどん増えて、職員数は減ってる。こういう中で、総務部長とのいろいろやり取りの中でって言いましたけども、総務部長の立場も大変だろうと思うんで。 そういう中で、ちょっと愚痴っぽい言い方になりますけども、民間に任せられるものは民間にとか、いろいろ行政改革とか、権限委譲もできるだけ受けんようにせえよとか工夫はしておるわけですけども、そういうやりくりの中で、大変なマンパワーの、人員の確保ちゅうのがやっぱり事業進める上ではどうしても必要になってくるんで、そこはもう、ちょっと工夫しながら、またこのたびも総務部長とけんかしながら、重点的な事業として位置づけて、早く進むように対処していきたいというふうに思ってますので、少し期待を頂きたいというふうに思います。 何にしても、早く整備しないと、先ほど言いました、何もかも本当危険地域っていいますか。中は空き家だらけ──御無礼な言い方なんですけども、私の友人なんかもほとんどもういないし、よそへ転出されてますんで、早く何とか町を整備していきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 豊井地区まちづくり整備計画については、市長の思いは非常に理解したところです。おおむね、この地域は令和18年完了予定で、高齢者の方も多いですし、急いでもらいたいないう気持ちもあります。財源、先ほど言われましたマンパワー、バランスも取りながら、ぜひ進めていただきたいと思います。 マンパワーについては、この後、DXでお尋ねしたいと思います。 続きまして、(2)都市基盤の整備・管理についてお尋ねしたいと思います。 ①下松・光間道路の整備についてです。 光市と連携されながら、国、県へと要望されて進めていかれると思われます。現段階で、起点・終点等、何らかの進捗状況が分かれば、教えていただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 進捗状況についてのお尋ねですけれども、下松・光間道路につきましては、非常時における代替性の確保だけでなく、周南圏域の地域産業や経済の活性化など多様な効果を生み出すものでありますので、今、周南道路の一区間として県も考えております。 現在、県において、起点・終点を含むルートについて、調査検討していただいてる段階であります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 終点・起点につきましては、今、ルート調査してるということで、おおむね何年か先には分かるのかなと思います。そのときには、やはり市民の方に周知をしていただきたいと考えます。 この間は、本市と光市を結ぶこの路線は、先ほど申しました集中豪雨や台風等による土砂災害、高波・越波等、度々通行規制や一時通行できない支障があったわけです。早期着工に期待するところです。 先ほど申しました起点・終点等、何らかの方向性が示されましたら、広報等、市民へしっかり周知していただきたいと考えますが、この点について、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 周知についてのお尋ねですけれども、下松・光間道路につきましては、平成30年の7月豪雨災害後、長期にわたり、国道188号が一部の区間が通行できないとか規制がかかりましたので、その件もありまして、地元の経済界や市民の方も非常に関心を持っていらっしゃいます。ある程度、何らかの方向性が決まった際には、議会をはじめ、市民の方へ周知したいとは考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) この下松・光間道路につきましては、商工会あるいは市民の方も非常に要望されて、関心の高いところですので、先ほど申されました周知のほうも、決まりましたら、よろしくお願いしたいと思います。 続きまして、(3)スポーツ環境の充実についてお尋ねしたいと思います。 先ほどの御答弁では、11施設の修繕や点検を実施されるようですけど、この11施設について、詳しく教えてください。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 下松市の体育施設個別施設計画、いわゆる長寿命化計画の対象施設ということで、11施設のことについてお答えをしたいと思います。 この計画では、施設の改修・改築の優先順位を設定しまして、長寿命化を計画的に行い、施設整備に係る経費の縮減と平準化を図り、効率的な施設整備を行うということを目的としておりまして、令和3年の3月に策定をしております。 先ほどの具体的な11施設につきましては、市民体育館、公園プール、市民武道館、スポーツ公園体育館、今、トラックワンアリーナというふうに呼んでおりますけれども。スポーツ公園総合グラウンド、スポーツ公園の球技場、ゲートボール場、市民運動場、葉山グラウンド、恋ケ浜緑地庭球場、下松公園庭球場の11施設になります。 温水プールにつきましては、公園施設の長寿命化計画のほうに位置づけられております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 今、武道館、スポーツ公園、11か所、説明していただいたんですけど、もしこれを修繕・点検、その後するとなると、かなりの金額になるのかなって想像するんですが、その辺り、まだ、もちろん数字も出ておりませんし、ざっくりどれぐらい出るかも予想はつかないんですけど、おおむねどれぐらいの予想されているのか、単純にお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) これらにつきましては、状況に応じて、また検討していく必要があると思いますので、今のところ、総額幾らといったような、かかる費用、その辺りについては、はっきりとしておりません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) これから点検されますので、もちろんのことなんですけど。 武道館についてお聞きしたいと思います。武道館は、柔道、剣道、空手、合気道、弓道、様々武道があるわけなんですが、やはり要望の高い武道館、これからどうなるのだろうか、よく市民の方からお尋ねがあるんですけど、武道館について、お考えや方向性があれば、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 武道館についての考え、今後の方向性について、お答えさせていただこうと思います。 市民武道館が、今現在、利用ができないわけでありますけれども、これまで利用されていた武道館の関係者の皆様には大変、現在、御迷惑をかけているところであります。 昨年のこの議会の場におきましても、小規模な修繕を重ねていくことは現実的ではなく、ほかの施設、そういったところの複合化も視野に入れて検討したいというふうに申し上げたところです。 その後、様々な視点で検討させていただきまして、市民武道館は劣化が著しく、長期間使用するには非常に困難であるというふうに判断しまして利用を中止し、今回、下松市地域交流センターのやまももホールに柔道の畳を設置することによって、代替施設とすることといたしました。 これまで、武道に関わる方々といろいろと協議を進めて、今回の代替施設の使用について協議をしたわけですけれども、これから来月、3月になりまして、畳の搬入、防護マットの設置、更衣室の改修等を行いまして、4月1日から利用できるように、今、準備を進めているところです。 現在、市民武道館につきましては利用中止としておりますけれども、引き続き、4月以降も利用中止となりますので、武道関係者の皆様につきましては、やまももホールの畳の敷かれた武道場を利用していただきたいというふうに思っております。 今後、武道館をどうするかということになりますけれども、この辺りにつきましては、現在のところ、まだ未定ということで、今後また検討していく大きな課題ではあるというふうに認識をしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 武道館につきましては、この後、また市民の声を通しながら質問したいと思います。 次に、温水プールについてであります。 改修するとなると何億円もかかるとの憶測もあるようですが、ざっくり幾らかかるかと見込んでいるのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 温水プールにつきましては、劣化の状況調査の結果に基づきまして、現在、改修計画を策定している最中であります。先ほどの市長答弁でも申し上げましたとおり、この改修計画に改修方法や事業費、スケジュール等を盛り込むこととしております。したがいまして、現時点で、改修にかかる事業費というのははっきりしていないのが現状です。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 温水プールについてなんですけど、遡れば、温水プールの建設に当たり、私たちの先輩議員が維持、メンテナンス、修繕費について発生するだろうと予想、危惧し、指摘をしておりました。その当時、温水プールの建設に大反対する方もおったかと思われますが、それはそれとして、無事、温水プールが建設され現在まで、維持管理、修繕に──バランス、上げ下げもあると思いますけど──年間平均幾らかかったのか、数字が分かれば、教えていただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 温水プールが建設されて現在まで、維持管理、修繕に年間平均どれぐらいかかっているかというような御質問を頂きました。 体育施設の管理運営業務につきましては、指定管理者である一般財団法人下松市施設管理公社のほうに対しまして、指定管理料のほうを支出しております。この管理運営施設の中に温水プールも当然含まれておるわけですけれども、施設の維持管理という点では、指定管理者制度導入施設全体で指定管理料を支払っておりますので、今回の令和4年度予算では1億6,830万円の指定管理料を予算計上させていただいております。 年間平均、維持管理も含めて、特に修繕になるわけですけれども、年間平均ということではありますけれども、毎年、修繕とか点検、こういったものに600万円前後を予算措置をさせていただいております。 また、緊急案件につきましては予備費等で対応をしておるわけですけれども、過去に遡ったこれに関わる経費、それを全て出して、それを年間平均で出していけば非常に分かりやすい数字になるかもしれませんけれども、毎年毎年の予算措置という点でお答えをさせていただこうと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 年間平均、修繕費用が600万円前後ということの御説明でした。温水プールをもし改修したと仮定した場合、当初の建設される前から指摘のあったように、維持管理、修繕費用はこのように発生するかと思うんですが、まだ決まってはおりませんが、もし温水プールを改修したと仮定した場合、やはり同じく修繕費用は年間600万円かかるかということでいいのでしょうか。確認したいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 改修した場合の話になるわけですけれども、維持管理、修繕費用、こういった費用が発生し続けるのかといった御質問だと思います。 いずれにしましても、施設が完成したそのときから維持管理が始まって、修繕も必要になってくるとこも出てくると思います。また、施設全体の話の中で、設備の更新、こういったことも考えられます。ですから、建物ができたときから、それ以上管理する上での修繕にかかる費用、これは想定していかないといけない費用になるというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 私なりにいろいろ市民の声を聞きますと、できるだけ改修費を抑えて、多目的にほかに何か利用できないか、また発想を変えて総合武道場に利用できないかと案を出す市民もおります。この点について、お考えがあれば、お聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 先ほどもお話をさせていただきましたけれども、温水プールの改修計画、現在策定をしております。堀本議員のほうから御提案がありました総合武道場、これにいきなり方向転換ということにはならないと思いますけれども、多目的に利用できないかということにつきましては、今後、計画を進めていく中での研究材料にしていきたいなというふうに思っております。 市内の体育施設の中の一つの施設という点からも考えていく必要があることなのかもしれませんし、総合的に施設についての今後の在り方、こういったものを踏まえて、いろんな皆さんの意見を聞きながら進めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 今、部長が御答弁された、いろいろ市民の声を聞きながらということに重なるんですけど、市民の声を集約しますと、温水プールについては、急いで結論ありきより、市民アンケートを取ったりパブリックコメント等、市民のよりよい案を論議し、よりよい方向を示されたらよいかと考えます。スポーツ環境の充実についてのパブリックコメントあるいは市民アンケート等についての考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 温水プール、よりよい方向、スポーツ環境の充実ということの御質問を頂きました。 温水プールにつきましては、この議会の中でも様々な論点から協議をされておるわけですけれども、利用者の方々のたくさんの思いもあると思います。また一方で、利用されていない方からの提案や意見、こういったものもあると思います。 スポーツの環境の充実という点では、安全で安心して快適にスポーツや健康づくりができる、そういったスポーツ環境の提供が求められているというふうに思っております。 市民の皆様方からの意見、提案等を聞き入れるタイミング、聞き入れるためのことにつきましては、いろんなパブリックコメントのお話もされましたし、市民アンケートの御提案も頂きました。これをどういうときにどのようにして行うかということが、実際、提案、意見を述べるためのものがないと、なかなかそういう意見や提案が出せないわけです。そういった意味では、節目節目で情報提供しながら、皆さんの意見を聞いていく必要があるかなというふうに思っております。 そういった上で、施設や備品等、そういったものの整備によって利用の安全確保と施設運営の効率化、こういったことを、温水プールに限らず、市内の体育施設において継続していくことが重要であるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 先ほど、市民の案なんですけど、パブリックコメントであるとか市民アンケート、ぜひ機会があったら、そういう場を設けていただきたいと思います。 また、市民の声として、案なんですけど、もし多額の金額で温水プールを改修することを進めるよりは、中学3年生までの医療費拡充を求める方もおられました。この考えについて、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 多額の金額で温水プールを修繕するよりは、ほかの方策が考えられるのではないかといったような御質問を頂きました。 実際のところ、大きな枠組みで財政的にあるいは財源の確保というような話になってくるというふうに思います。最初にお話ししましたとおり、改修計画の、今、策定の段階でありますので、事業費、これらについてのことがなかなか今申し上げることができないんですけれども、体育施設の在り方も含めて、全体的に総合的に判断しないといけないことになってくると思いますので、そういったところで、財政的なあるいは財源的な課題を整理する上での検討していく必要があるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 施政方針には、「休館中の温水プールは、改修に向けて作業を進めます。」と示されております。今のやり取りを聞きますと、そういうことではないようにも感じたんですけど、施政方針にあるように、そういうことなのか、確認したいと思います。 ○議長(中村隆征君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) 改修に向けて作業を進めていくという点での御質問に対してお答えしたいと思います。 先ほどから何度もお伝えしておりますように、改修計画の策定の最中でありますので、なかなか先が見えていないのが現状であります。 こういった改修計画の策定が進む中で、それがもうじき完了するわけですけれども、計画の策定が完了するときが一つの節目になると思います。そういったところで、計画の中身を皆様方と協議しながら、次の進め方をさらに検討していくということでは、改修に向けての作業を今現在進めているという解釈でお願いをしたいと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 計画策定中ということは、十分理解しております。 ここで市長にお尋ねしたいと思うんですけど、お答えできる範囲内でお答えしていただきたいと思います。 今、やり取りしましたが、市民の声を踏まえて、温水プールを改修するならば、医療費、中学3年まで拡充するとか、いろいろ市民のお声を伝え質問したんですけど、総合武道場も含み総合的に、パブリックコメントであるとか市民アンケートを取るとか、市長のお考えがあれば、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 先ほど来、堀本議員と執行部のやり取り、お聞きしました。今、計画段階中で、どういう費用がかかって、どういうやり方で、施設組合から温水を受けておりますけども、ここの事業計画も含めて、ここの──いわゆる施設組合から余熱を頂いてますが、これ、未来永劫もらえるわけじゃないんです。だから、今回、いろんな問題が絡んでくるんです。じゃあ、今度、余熱を未来永劫もらえるわけじゃないから、施設組合があそこに、焼却場がいつまで存続するのか。それが、どの時点で、次の計画もこれから策定せんにゃいけん中で、じゃあ、今度プールを改修するんだったら、ボイラーをたくとかどうするかとか多面的な、部長が申し上げましたように、意見もいろいろお聞きしなきゃならんし、議会の皆さん方の御意見も拝聴しなきゃならん。いろんな要素があると思うんで、そう単純な話でもないと私はにらんでます。 ですから、昨年来、要望が出て、陳情が出てとか。私、一番怖いのは額がどのぐらい、新しいもの建て替えるほどの金が要るんじゃないかとか、想定、想像だといろんなことを。だから、とにかく計画ができるのをちょっと待っていただいて、その後に皆様方とちょっと協議をさせてもらいたい。その中で、またパブリックコメントだとか、いろんなものがあれば参酌しながら。 いずれにしても、体育施設全体との話とかいう定義もありますし、いろんなものを総合的に判断をしていきたいと思うんで、そのときには皆様方のちょっと御意見もいろいろ拝聴させてもらって、執行部としての考え方を示したいというふうに思ってます。今はちょっと、いろんな要素がありますんで、改修への向けての、今、調査をしている段階であるということは間違いないんですが、軽々にこうしますとか非常に答えづらい話であります。答えになってないと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) スポーツ環境の充実につきましては、よりよい方向性を示していただきたいと思います。やはり温水プール一つ改修するにしても、まだはっきりした数字は出てないわけですけど、かなりの金額がかかるだろうと言われているのをお聞きします。 また、先ほどお尋ねしました豊井地域につきましても、早く早期に進めていただきたいと思う半面、やはりいろんなことを考えれば、市債が高止まりと言われつつ、こういうことを考えると、また市債をさらに発行するのかなという危惧もいたします。しっかりこのバランスを取りながら、よりよい方向性が出ればと思います。 次の質問に移ります。 (4)効率的な行財政運営についてです。 ①行政情報化の推進についてです。 デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画についてですけど、テレビを見ておられる市民の方に、行政がどのように変わるのか、分かりやすく教えていただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 大野総務部長。 ◎総務部長(大野孝治君) 行政分野におけるDXについてのお尋ねです。 行政分野におけるDXは、給付金事業など、新型コロナウイルス対応の中で浮き彫りになりましたデジタル化やオンライン化の遅れなどの様々な課題に対応するため、デジタル技術を活用しまして、行政サービスの改革を進めていくということでございます。 令和2年12月、国におきまして、自治体DX推進計画が策定されております。これを受けまして、全国の自治体でもデジタル社会の構築に向けた取組を進めていくということが示されております。 このようなことを受けまして、本市におきましても、令和3年12月に、デジタル化による市民サービスの向上を図っていくため、下松市のDX推進計画というものを策定しておるところでございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) DXについて課題として指摘されているのが、人材育成、リスキリングですけど、喫緊の課題であると言われております。この点について、お考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 大野総務部長。 ◎総務部長(大野孝治君) このリスキリングというのは、新たにスキルを身につけることと定義されておると思います。この点におきまして、DXに関する人材育成の必要性というのは十分に認識しておるところでございます。今後、必要な研修を十分に行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) リスキリングについては研修もしっかり行っていきたいという御答弁だったんですが、研修あるいは講師等も必要になるかと考えます。市民サービスの向上、業務改善の方法を検討するならば、研修ももちろん必要でもありますし、職員全体での向上も必要かと考えますが、この点についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 大野総務部長。 ◎総務部長(大野孝治君) 議員おっしゃるとおり、DXの推進には、それを担う情報の担当の職員のみならず、現場の各課の職員のICTリテラシーの向上というのが非常に重要な、必要不可欠なものであるというふうに考えております。 こういった研修の方法や講師など、内部でやるのか、また外部講師を呼んでやるのかなど具体的な方法につきましては今後十分に検討して、しっかりと研修をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) このDXについては、国もすごく力入れているわけですけど、なかなか地方のほうには、これからかとは思います。 DX推進計画に基づき、行政のスマート化が効率的に進められると思います。施政方針に示してありますように、「市民の利便性向上や業務効率化に努め、デジタル社会に対応した市役所へ変革を進める」と言われているとおり、オンライン化、業務改善、事務効率化等、大きく変わるよう、ぜひ進めていただきたいと思います。 続きまして、最後の質問になります。 2、公共交通サービスについてお尋ねいたします。 地域公共交通網形成計画から地域公共交通計画へと見直しされるわけですが、恐らく地域の要望を吸い上げられると考えます。具体的に市民にとって輸送資源の利便性が向上されるのか、地域公共交通計画についてお尋ねいたします。 ○議長(中村隆征君) 真鍋企画財政部長。 ◎企画財政部長(真鍋俊幸君) 新たに、今、予算審議を頂いております地域公共交通計画でございます。 今、公共交通にとって重要な柱の2つは、1つは、今、コロナ禍ということもありまして、あと公共交通の運転手、これの不足が非常に進んでおります。まずは公共交通を利用する、利用促進ということに1つは努めていきたいということでございます。 もう一つは免許返納の問題や少子高齢化、この辺がございますので、いわゆる公共交通だけではなくて、目的限定輸送サービス、先日お話ししましたが、いろんな交通手段もしくは福祉施策、免許返納、その辺を総合的に、地元の意見を聞きながら、より多い輸送資源を使ってするという、そういう計画にするのが必要だというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 数字的なことをお聞きします。米川地区コミュニティバス──米泉号ですね──実証実験は、平成30年5月1日から6月15日において、運行委託費、燃料費等を含むと約234万円の運行経費がかかったかと思います。 ここで質問なんですけど、現在の米泉号について、運行経費、いわゆる市の持ち出しや使用料──運賃ですね──また、国、県の補助はあるのか。あれば、金額について確認したいと思います。 ○議長(中村隆征君) 真鍋企画財政部長。 ◎企画財政部長(真鍋俊幸君) 米泉号の運行についての御質問かと思います。 運行経費でございますが、委託料が約1,100万円程度、あと燃料費が100万円程度、その他修繕料、保険料等ございまして、約1,300万円ぐらいの運行経費でございます。 それにつきまして、市の持ち出しということですけれども、基本は全額が持ち出しになります。その中で、運行の赤字部分につきましては国から補填されております。歳入予算でいくと、大体140万円程度ぐらいを上げさせていただいております。 それと、利用者の方からの運賃、これの収入が60万円ということで、1,300万円に対して200万円の収入、事実上、1,100万円ぐらいが持ち出しということでございます。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 分かりました。デマンド交通を設定する場合、国からの補助も得られると聞きますが、その辺りの考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 真鍋企画財政部長。 ◎企画財政部長(真鍋俊幸君) デマンド交通設定の御質問かと思います。 これ、条件がございまして、今、路線バスの国庫補助路線、これにつながっているというのが国庫補助の最低条件となっております。米泉号につきましては、周南記念病院とかそういうふうな国庫補助路線につないで、補助を頂いとるわけでございます。 それと、あと、予約制の区域運行とか時間と場所を決める定時路線、その辺のことを加えることでさらにちょっと補助率が上がるというような、そういうことでございます。ただ、ちょっと補助率は、行っても1割か2割、非常に少ない状態でございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) 次に、下松市に乗合タクシーを設定した場合、市の持ち出しや国、県の補助は幾らと見込んでいるのか。あるいは、民間事業のことですので、国、県の補助は望めないのか。この点について、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 真鍋企画財政部長。 ◎企画財政部長(真鍋俊幸君) 乗合タクシーの御質問かと思います。 乗合タクシーは、導入すると、そのタクシー業者が運行する赤字部分、これを市が補填することになります。 具体的にどの地域で何人ぐらいの利用者がおるかというのをシミュレーションしたことがございませんので、ちょっと赤字額については検討しておりません。他市でもいろいろ事例はございますけれども、なかなか国、県の補助金は取りにくいというふうな状況は把握しております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) デマンド交通についてお尋ねしたいと思うんです。路線バスをはじめ、公共交通では、決められた場所、決められた時間に走行、利用者がそれに合わせるスタイルですが、デマンド交通は、予約が入ったときのみ運行する定路線型あるいは迂回ルート・エリアデマンド型あるいは自由経路ミーティングポイント型、または自由経路ドアツードア型等、様々あるわけです。 コミュニティバスも利便性はありますが、諸経費を考えると不安な点もあります。 そこで、デマンド交通も検討の余地があると考えますが、デマンド交通、乗合タクシーについて、お考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 真鍋企画財政部長。 ◎企画財政部長(真鍋俊幸君) デマンド交通、乗合タクシーの考え方ということかと思います。 米泉号、一つのサービスでございますが、これにつきましては、今までバスが通ってなかった路線のお客さんを拾える、それと地元の方と時刻表やバス停、それを考えたというのが非常にプラスになっておるかと思います。ただ、そうはいいますが、先ほど申し上げましたように、運行費はかなりのマイナスが出るということ。デマンド交通についても、かなりの経費はかかると考えております。 そうはいいますが、それも含めて、先ほど申し上げました新たな地域資源の総動員、それの中で、地元といろいろ話して、各地域に見合った公共交通の政策を進めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 堀本浩司議員。 ◆28番(堀本浩司君) このことについては、先日、同僚議員が質問しました。その御答弁を集約しますと、交通弱者の問題から危機感を持っている市内空白地の対応等、課題は山積していると言われておりました。 今後も市民にとって住みやすさを実感できる交通網をお願いし、一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をいたします。午前10時42分休憩 午前10時52分再開     〔副議長 近藤康夫君 議長席に着く〕 ○副議長(近藤康夫君) 議長を交代いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。松尾一生議員。    〔24番 松尾一生君登壇〕 ◆24番(松尾一生君) 新生クラブの松尾一生です。コロナ禍が続いています。医療介護従事者の皆さん、教育、保育の現場を預かる皆さんの日々の御尽力に心より敬意と感謝の意を表します。 通告順に従って順次質問いたします。 初めに、1、豊井地区まちづくり整備について、(1)豊井地区まちづくり整備の進捗状況について伺います。 豊井地区においては、道路等の整備が遅れており、宅地の利用促進のため昭和63年に土地区画整理事業の都市計画決定を行い、平成元年に事業認可を受けました。 しかし、事業実施に当たり、当時の大半の住民との合意形成が得られず、平成11年7月から事業が休止のままでした。 その後、平成28年1月に豊井自治会まちづくり委員会が立ち上がり、平成29年12月には、地域住民と行政とで組織する豊井区画整理見直し協議会が設置されました。 度重なる協議の結果、現行の土地区画整理事業での整備は、難しいとの結論に達しました。そこで、平成31年1月、豊井地区まちづくり整備計画の素案を作成し、これを基に、豊井地区まちづくり整備計画を策定し、土地区画整理事業に代わる新たな手法でまちづくりに取り組むことになりました。 これが、豊井地区まちづくり整備計画ですけれども、この豊井地区まちづくり整備計画は、これまでの土地利用形態と同様の住宅中心のまちづくりを基本方針として、具体的には4つの柱、すなわち、1つ、道路の整備、2つ、公園の整備、3つ、汚水の公共下水道の整備、4つ、大谷川の整備を柱として編まれております。 私は、さらには住民が生き生きと暮らしていけるコミュニティーづくりのために、5つ、公民館または集会所といった建屋の整備と、6つ、地域の人づくりの観点も必要になってくるものと考えます。 ぜひこの豊井地区まちづくり整備計画を土台としつつ、命を吹き込み、エネルギーを充填していただければ、國井市長、肝煎りの本事業が一段と光り輝く事業へと発展、完成していくものと考えます。 令和2年3月に策定された、この豊井地区まちづくり整備計画も2年を経過いたしました。豊井地区まちづくり整備の進捗状況について伺います。 次は、(2)今後の課題と取組について伺います。 豊井地区まちづくり整備計画の準備実現のため、それぞれの課題解決に向けて日々努力されていることは、私も承知をしております。 地域の方々からは、「職員はようやっとるね」との声を頂きます。これらの声を励みにして、既存の土地区画整理事業から本整備計画に変更された経緯も踏まえ、常に地域住民との意思疎通、合意形成を図る地道な努力が求められます。 豊井地区まちづくり整備事業を円滑に実施、完成に向かわせるためにも、ぜひとも課題をできる範囲で構いませんからオープンにして、情報を共有しつつ、力を合わせて進めていこうではありませんか。 策定から2年を経過した豊井地区まちづくり整備計画の事業準備、事業実施の過程で見えてきた課題は何なんでしょうか。そして、その課題解決に向けて、どのように取り組んでおられますか、取り組もうとされていますか、お伺いいたします。 次に、2、下松駅周辺に灯りをともすことについて。 (1)まちのにぎわいづくりのため、下松駅周辺に灯りをともすことに行政が関われないか伺います。 これは、下松駅の北口のほうですが、夜の風景、写真ですね。駅の正面には、時計台があるのが見えると思います。それと街灯に灯りがともっていない状況が分かると思います。 それと、こちらは、さらに北のほうに下った道沿いにあるんですが、街灯に傘はありますが電球がない。電柱はあるが、そして、傘もあるが、電球が入っていないものもある。そして、電球はあるが、ついていないのもあります。 下松市の玄関は、下松駅です。下松駅は、まちの顔です。下松駅北口も南口も私が子供の頃に比べて大きくさま変わりをいたしました。特に、駅北の今示しました黄緑色の支柱の街路灯は、今から何十年も前に地元商店街が設置したものであり、電気料金の負担や日常の維持管理もいまだに地元が行っています。 安全、安心なまちづくりとともに、まちのにぎわいの創出を政策の柱に掲げる國井市長の下で、下松市の玄関であり、まちの顔である下松駅周辺に灯りをともすことに行政は何ができるのか。官と民が協力して、計画的に少しずつでも構いませんから、駅周辺に灯りをともしていただきたい。 下松のまちににぎわいを創出していただきたいと思います。まちのにぎわいづくりのために、下松駅周辺に灯りをともすことに行政が関われないか伺います。 以上で、1回目の質問を終わります。
    ○副議長(近藤康夫君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 松尾議員の一般質問にお答えをいたします。 1、豊井地区まちづくり整備について。 (1)豊井地区まちづくり整備の進捗状況について、(2)今後の課題と取組についてに一括してお答えをいたします。 豊井地区につきましては、道路や下水道などの整備の遅れから利便性や防災性の向上が強く望まれており、良好な住環境を早期に確保するために、道路、公園等の都市基盤整備を中心としたまちづくりを進める方針としております。 具体的には、適切な道路網等の整備により、車両通行の利便性の向上や老朽化した建物の解体、安全な通学路、避難路の確保といった課題を解決し、地域活力のある市街地を形成することを目指しており、これらの早期実現に向け、今後も集中的に事業を推進してまいります。 2、下松駅周辺に灯りをともすことについて。 (1)まちのにぎわいづくりのため、下松駅周辺に灯りを灯すことに行政が関われないかにお答えをいたします。 下松駅周辺につきましては、これまで駅北地区のミルキーウェイ整備事業や駅南地区のリジューム計画に基づく市街地再開発事業を行い、にぎわいの創出を推進してまいりました。 また、地元の方々には、地域行事の催しなど、まちづくりに関して積極的な御協力をいただいているところであります。 議員お尋ねの黄緑色の支柱の街路灯につきましては、地元商店街が設置したものであり、電気料金の負担や日常の維持管理も地元で行っていただいています。 商店街が所有する街路灯の老朽化は、全国各地の商店街で問題になっていることから、本市におきましても他の自治体の事例も参考にしながら、行政の関わりについて研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) それでは、2問目以降は一問一答方式で行いたいと思います。 最初に、2番の下松駅周辺に灯りをともすことについて、まちのにぎわいづくりのため、下松駅周辺に灯りをともすことに行政が関われないかについてから聞いていきたいと思います。 堺正章さんのすばらしい曲がありますよね、「街の灯り」。非常に情緒的な歌で、大変すばらしい曲です。もし、この「街の灯り」を「街の灯(ひ)」と読めば、これはチャップリンの有名な映画の題名になります。 このように「街の灯り」「街の灯(ひ)」というのは、物理的に何か灯りを照らすだけ、照度の問題、車が通れればいい、歩行者が通れればいいといったような物理的な問題だけではなくて、実に情緒的、精神的、そういったようなニュアンスを皆さんもお持ちだと思います。 下松に戻ると、当然、下松駅に着きましたら、「やれやれ下松駅へ戻ったでよ」。懐かしい思いもするし、安堵感もある。 逆にどうでしょう。市外、県外から来られた方は、新幹線で来られたら、徳山駅に降りられて下松駅に来られて降りられる。やっぱりファースト・インプレッションてすごく大事だと思うんですよね。 皆さんも市外、県外へ行かれて、まちの様子を見られて帰られると思いますけど、駅を降りたら、「街路灯はあったけど、何か傘だけだったでよ」とか、「夜歩いてみたが、球はあったがついちょらんでよ」というのは、やはり印象として、これ残るはずなんですよ。皆さんもそうだし、私もそうです。 このまちの顔でもあるし、玄関でもあるこの下松駅に、灯りをともすということは、物理的な問題だけではなくて、そういった人の心に情緒的な、感情的な面も残すという、非常に大事な灯りであるということを強調したいと思います。 ところで、このまちのにぎわいというのは、そもそもどのようにお考えなのか、端的にお答えください。 ○副議長(近藤康夫君) 原田地域政策部長。 ◎地域政策部長(原田幸雄君) にぎわいと街路灯の灯りというようなお話ではありますけれども、まちのにぎわいということをどのように認識しておるかという御質問をいただきました。 にぎわいの創出と観光振興、こういった面で私のほうからお答えをさせていただこうと思います。 そもそもまちがにぎわうというのは、どういったことなのかということを考えたときに、先ほどから松尾議員おっしゃっているように、多くの人が集まる、活気があるとか、町並みがきれいに整備されているとか、たくさんの店が、商店街が繁盛しているとか、いろんなイベントごとが多数開催されているとか、そういったことが上げられるのではないかなというふうに思います。 そういった視点で考えますと、昨年の6月に下松駅の南口のほうに下松市観光協会の観光案内所を開設をしております。ここでは、民間主導による観光施策の展開、情報発信の強化、こういったことを目的としておるわけですけれども、ここをまちの情報発信基地として、今後にぎわいの創出につなげていきたいということで、重要な鍵を握っているのではないかなというふうに思います。 それと、にぎわいというのを考えたときに、たくさんの市民の方々、観光客、そういった人のこともありますし、地域の資源、いわゆるまちの魅力とか、そこで感動体験をするとか、学びをする機会とか、そういったことを進めていく上での地域の資源。また、実際、そこに行ってみたいなという気持ちを思わせるような、そういった策を仕掛けていく人、こういったものの調和が非常に重要なのではないかなというふうに思いますし、そういった人と人との関わりがまちのにぎわい、こういったことにつながるというふうに思っております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 灯りがともっているということは、先ほどから言っておりますように、とても重要なことだと思います。まちのにぎわいづくりのためにも、一つの情緒的なものを表すものだと思っております。 ただ今現在、下松駅周辺をもう何十年前から比べると、もうさま変わりしているんですね。私も下松小学校区であるし、駅周辺もよく歩きましたし、よく見てまいりました。このさま変わりしている中で、その地元の商店街が、皆さん、下松駅周辺を思い浮かべていただいたら分かると思いますが、いまだにその下松駅周辺の灯りの世話をしているという現状があります。これをどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 駅北通りの街路灯の件ですけれども、これにつきまして、本当、長年の間、自分たちの商店街は自分たちで盛り上げるということで、自ら管理していただいているのは本当感謝申し上げております。 もし、今後、商店街での維持管理が難しいとなれば、まず、商店街の中でどうありたいかと、ちょっとやっぱり考えていただきたいというのがあります。 といいますのは、あそこ市が勝手に撤去するわけにはいかないと思います。私も現地見たんですけれども、広告がついておりますよね、お店の名前とか。その分の辺の処理もありますので、その辺につきまして、やっぱりまず地元の商店街のほうで今後どうあるべきかというのを、やっぱりちょっと考えていただきまして、その後、市のほうもどうしたらいいか研究したいと。 実際、歩いてみますと、確かに松尾議員言われましたように、街灯が球がついていないとか、見た感じ余りよくない印象を受けます。通り沿いにつきましては、市の街路灯が7灯か8灯ついておりますので明るさ的には問題ないと。ただ、駅の周り、ロータリーの部分が大部分がもう地元の商店街が維持している街路灯になっている。そのあたりにつきまして、やっぱり今後、市のほうでLEDに替えて市のほうで管理していくか、その辺につきましては、また地元の考え方が決まりましたら、地元の方とちょっと協議をしていこうと考えております。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) よく分かりました。今、建設部長おっしゃるように、官と民が一体となってぜひこの灯りについては検討していただきたいし、私も長年のいろんな事情も私なりにお聞きはいたしましたが、ぜひ、地元の方のほうで何十年も前からのそういったいきさつも聞いていただきたいし、官民が手を取り合って、どのように協力し合えるのか。 それと計画的に、全体的に、今年度すぐとかというようなことではなくて、やっぱり計画的に少しずつでも優先順位をつけながら、優先度をつけてやっていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それと、この写真にも写っていますけど、ここに時計台がありますけど、この時計台、やっぱり動いとかなきゃいけないと思うんですよね。時計はやっぱり動いて時を知らせるものなのでね。 それと、点灯するというふうにも聞いておりますが、そういったようなこと。あるいは、これを設置した団体の銘も刻んであります。そういったようなこともありますので、きょうは、そういったことをお伝えするだけにしておきたいと思います。ぜひ地元の方、あるいは、こういった時計台を設置された団体の方と十分に協議をしていただいて、まちのにぎわいづくりのために下松の顔である、玄関である灯りを行政のほうでもぜひともす、お力添えいただければと思います。 それでは、1番の豊井地区まちづくり整備についてお伺いしていきたいと思います。 きょうは、議場に配付をさせていただきました整備方針図と、それと全体工程表に基づきまして、お話を進めていきたいと思います。 先ほども申し上げましたように、この豊井地区まちづくり整備計画というものが、2年前に策定され、編まれているわけなんですけども、これに基づきまして質問を順次していきたいと思います。 まず、中部の区画整理事業といいいますと、その名前が中部という名前なので、下松の中心部分、あの辺ぐらいになるのかなとかというような印象を受けますが、この豊井、豊井地区まちづくり整備という、この豊井という名前から確認していきたいと思うんですけど、これは豊井小学校区とは異なりますね、地域的に。 それと、東豊井──西豊井、東豊井というのがありますのが、この東豊井。じゃ西豊井、東豊井の東豊井かと言われると、やはりこの東豊井というのは、エリアがかなり広いし、これとも異なる。 そこで、この豊井地区まちづくり整備という私の質問、通告したら、やはり市民の方からは、豊井地区のまちづくり整備なんかということで、この豊井地区という、この名前によって、受け止められる方の範囲が広くなったり、狭くなったりいたします。まずは、そこの豊井地区まちづくり整備の豊井地区とは何なのか、何を指すのか、どの範囲を指すのか、それをお伺いします。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 豊井地区まちづくり整備の範囲ですけれども、今日、松尾議員のほうで議場に配付していただいております。この整備方針図でいきますと、半上通りから、資料では右側ですね、日立の駐車場。そのあたりまでと、JRから上のバイパス、切れているんですけどバイパスの手前あたりまで。一部はバイパスのところまで行きますけれども、バイパスまで行っていないところもあります。 この豊井地区といいますのは、結局、事業を廃止した豊井土地区画整理事業と同じ範囲で行っております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 市民の方も、この豊井というネーミングでもっていろんなイメージを持たれるので、今、部長が言われるように、土地区画整理事業の範囲内で今度はまちづくり整備計画を行うんだという共通認識、ぜひ市民の間でも持ちたいものだというふうに思います。 そこで、具体的に聞いていきたいんですが、先ほど言いましたように、この豊井地区まちづくり整備計画には4つほど柱がございまして、1つは道路、この道路につきましては、全体工程表を見ていただければ、まず道路は、全体工程表の上から豊井恋ケ浜線というところ、これ都市計画道路ですけれども、そこから、2、3、4、5、6、7、8、9、10、生活道路まで入れて10本の道路が書かれています。 そして、豊井地区のまちづくり整備計画の中には、この道路の類型として、まずは主要幹線道路というのが記載されていますけど、これはもう国道とか県道のようなものなので、これは当地域にはございません、当地区にはございません。 幹線道路というのがあります。これは、都市計画道路ですが、これは(都)というふうに書いてある、上から3本、これを指していると思いますけれども、今現在、令和の4年、右のほうの工程の実線部分、令和4年度にかかっているのが、一番上の豊井恋ケ浜線と上から4番目の市道の大谷川通り線ということになります。 とすると、豊井恋ケ浜線と大谷川通り線をこの整備方針図で見てみますと、まずは、整備方針図のど真ん中、ピンク色の実線で横に抜けている、これが豊井恋ケ浜線、そして、縦にブルーで破線で表されている、これが大谷川通り線ということで、令和4年からはこの横の大きな実線と縦の大谷川通り線、これの事業が実施されるということでよろしいですね。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 予定ではそのようになっています。ただ、これ誤解されると困るんですけど、事業が開始されるのイコール工事が始まるというわけではございません。令和4年度にまず都市計画道路、豊井恋ケ浜線沿道整備街路事業、こういう仕事を行うんですけれども、これの事業認可を取ります。それに併せて用地の取得などを行うことにしております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 今、建設部長がおっしゃったように、この全体工程表の中で、各類型別の表の中には、準備期間というのと事業期間というのが分かれております。準備期間は、破線で赤で書かれており、事業期間は実線のオレンジ色で書かれているわけですが、そもそもこの準備期間、事業期間、各類型で異なると思いますが、まずここは一体何を指すのか確認したいと思います。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 準備期間につきましては、具体的な道路の設計とか用地の取得とか、そういう測量のため、用地測量やその実施設計をするのを準備期間としております。 事業期間につきましては、実際、都市計画道路におきましては事業認可を取ってからになります。市道については、工事が始まるときということでお考えください。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 分かりました。 それで、今道路の話をしているんですが、道路をずっと下のほう見ていきますと、一番下、生活道路という類型が出てきます。都市計画道路、そして、市道、これ準幹線道路という類型になっていますが、その下に生活道路というのがありまして、これが横のほうにずっと全体工程表を見ていただくと、実線が出てきません。かろうじて、令和12年度ぐらいに何か破線のようなものが表れたりいたします。 しかし、整備方針図を見ると、整備方針図のほうでは、凡例のところの生活道路は、これオレンジの細い実線になっていますけど、これ至るところに出てくるんですよね。クモの巣がちょっと欠けたような形になっていますけど。これはどういう意味ですか。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 生活道路につきましては、都市計画道路あるいは市道に併せて整備を行っていきますので、一応、点線というか、具体的にいつから始まるということはありません。だから、来年度につきましても、一部生活道路の工事をするようにしております。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) よく分かりました。 今の御説明によりますと、結局、全体工程表で、破線になったり実線になったりして、計画があって、実施があって、がちがち決まるというものでは、生活道路の場合はないんだと。生活道路というのは、あくまでも幹線、準幹線引かれるところで臨機応変にやっていくんだという、そういったようなことでよろしいですかね。 そういたしますと、これ以前の私一般質問でも大項目で上げた質問が、市内の道路、緊急車両を全て通す、緊急車両が通行できない道ゼロを目指そうという質問をしたことがございました。原田消防長にもこの点をお伺いいたしましたが、この豊井地区に関しては、この全体工程表全て完成した暁には、もう全て緊急車両が通るということでよろしいですね、確認ですけど。 ○副議長(近藤康夫君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) 消防活動は、大幅に改善されるというふうに考えております。 12メーター道路、そして、6メーター道路、4メーター道路ということで、街区それぞれ道路で形成しておりますので、今まで風向き、風速、そういったことで面的な対応、これに苦慮しておったようなところがあります。こういったところでも戦術的に選択肢が増え、緊急車両、大型車両の進入部署、これも容易になろうというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) これは、本当、國井市長あれですよね。市民の生活の安全、安心という面からいっても、緊急車両全て、これは通るということで、もう格段の安全、安心のその効果が出るという、そういうことだろうと思います。 さて次は、2番目の公園についてお伺いしたいと思います。 公園は、その全体工程表の生活道路の下にございます。しかし、この全体工程表の公園を見ると、先ほどの生活道路と同じで破線しかございません。まちづくりの基本は、やっぱり公園、建屋、人づくりが基本だと思いますし、その公園についても当然、頭の中に入っていらっしゃると思いますが、本当、差し障りない範囲で結構ですから御答弁いただければと思います。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 公園の整備につきましては、道路の整備に併せて行うことにしております。お手元の整備方針図を見ていただければ分かるとおり、JRと中豊井線の間に、豊井1号公園(仮称)としておりますけれども、これは3,000平米ぐらいの公園をつくる予定にしております。 それと大谷川公園、これは市道大谷川通りの拡幅に併せまして、これはあんまり規模は大きくないんですけれども、親水公園のようなものを造るように計画しております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 公園整備の考え方につきましては、この整備計画の4ページの中に、非常にいいコメントが出ております。 ちょっと読ませていただきますと、「公園は都市公園から250メートルの距離で誘致圏を設定する。住民の憩いや潤いの場として整備し、災害時の一時的な避難場所や地区のコミュニティ活動の場として活用される」というふうに書いてあります。まさに本当にそのとおりだと思います。 この公園の場所についても、いろいろ意見も出ているようですし、もうちょっと大きな公園といったような意見も聞いておりますし、その点は、これからまた話が煮詰まるものだと思っておりますが、いずれにいたしましても、今私が申し上げましたように、住民の憩いや潤いの場、避難場所、コミュニティーの形成といった観点で、また、今後とも協議を進めていただければというふうに思います。 次は、3番目の公共下水道、汚水についての公共下水道ですが、これも全体工程表を見てみますと、公園の下、破線が令和3年度まであって、令和4年度から実線になっております。これは具体的には、どこから着工していくということでしょうか。 ○副議長(近藤康夫君) 古本上下水道局長。 ◎上下水道局長(古本清行君) 下水道整備についてでございますが、この地区につきましては、恋ケ浜処理分区という形で公共下水道を整備したいというふうに計画をいたしております。 この地域、処理場、浄化センターからの距離があるわけですけれども、それを迎えに行くということで、東部幹線という形で徳山下松線、旧188号になると思うんですけれども、そちらのほうに管を敷設していくということで、まず迎えに行く本管を整備するという形で考えております。 令和3年、今年度に今実施設計を完了いたしますので、令和4年度からおおむね3か年でもって豊井通りのJRを超えるところまでの工事を完了させたいということで今計画をしております。そこまでまいりますと、あと面整備になりますので、今後はまちづくり整備計画の中で個々に道路を整備されると思いますので、その整備に併せまして面整備の管を敷設していくということで考えております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) よく分かりました。 それでは、4番目の大谷川整備について伺っていきたいと思います。 全体工程表では一番下、普通河川大谷川ということで、これはもう令和3年度に実線になっているんですね。この意味から教えてください。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) この全体工程表ですが、これ令和2年5月にできたものでありまして、それから若干変わっております。大谷川につきましては、一応、開渠で整備するんですけれども、一応、令和4年度予算のほうで実施設計を行うことにしております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 今、開渠というふうにおっしゃいましたけれども、私もいろんな方からいろんなことをお聞きします。まとめて言うと、結局、自然との共生の観点からのいろんな御意見があります。以前は、蛍が出ていたといったような話であるとか、そういったような自然との共生の問題ですよね。 それと、片一方では、その開渠で転落する。実際、あそこの大谷川に子供が転落したということで、私も市役所のほうに関係者の話を伝えたことがありますけれども、そういったようなもう開渠であれば、それなりのやはりリスクもあるといったようなことだと思います。 それと、もう一つは、車の通行。暗渠にすることによると、これ道幅も当然広がるわけですけれども、そういったような車の利便性といったようなこともあります。いろんな要因、複合的な要素があるので、こういったようなことは当然、協議の中ではいろいろ御意見を集約しながらやっていくということでよろしいですよね。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 大谷川につきましては、その横にあるといいますか、市道大谷川通りがありますので、これを6メーターに拡幅するようにしております。安全対策も十分行いたいと考えております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 以上、私が申し上げました観点も踏まえて、よろしくお願いしたいと思います。 そして、壇上で申し上げましたとおり、この整備計画に加えて、私が付け加えてお尋ねしたい1つ目は、建屋、集会所の話です。 まず、確認なんですけれども、この整備方針図の中で集会所を探しますと、整備方針図の一番左、方角で言えば一番西側に豊井公民館があります。そして、一番北、北西と言ったらいいんでしょうかね。老人集会所、豊井の老人集会所があります。 そして、これをずっと下ったら、今の大谷川公園のところの集会所も今現在はあるんですけど、この3つあるんですが、それでよろしいですかね。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 現時点では、集会所とかの建屋はその3つだと私たちも考えております。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) やっぱりコミュニティーづくり、特に、ハードの面での整備では、当然、公園、道路、そして、私は建屋、これも必要だというふうに思います。 この建屋については、今、3つ確認いたしましたが、この大谷川公園近くにある集会所については、どのようになりますか。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 現在ある自治会館と言われているところなんですけれども、これにつきましては、大谷川通りと大谷川の整備により除却することなります。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) これ全体、この整備方針図を全体でこうやって見てみると、やはり豊井公民館、老人集会所が西にあるという印象を受けますよね。これ全体的な整備方針図の今のその豊井地区という限定的な範囲の中での集会所というのをこの図面の中で何かお考えがありますか、差し支えなければ教えてください。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 集会所をどこに設けるとかいうのは、そういうのは今考えておりません。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) これは、先々の話ですので、もう今日はこれまでにしておきたいと思いますけれども、やはり建屋があることによって、コミュニティーづくりの拠点になるし、避難所にもなるし、大事なものです。これからの協議、ぜひ進めていただきたいというふうに思います。 そして、6番目、私が先ほども言いましたように、やはりこれを動かしていくのは人でございます。この人につきましては、今現在、豊井のまちづくりは、リーダーの皆さん中心に、すごい活発にコミュニティーづくりされているんですね。とよいまつり、とよいふくし祭りをはじめ、豊井小学校を中心としたウオーキングであるとか、あるいは、田んぼに稲植えて、それをまたその収穫したのを近所に配ったりとか、そういった学校を中心とした取組。 あるいは、大谷渓谷を研究して、せんだっても地方史研究会の中での研究発表もございましたけれども、そういったようなことで自然発生的なコミュニティーが今非常に活動が盛んです。そして、それで皆さん、盛り上げて、盛り上がって活動されていらっしゃいます。このような地域においてのそのまちづくり整備がなる過程の中でも、こういった人づくりの観点もぜひ頭の中に入れておいていただければというふうに思います。 そして、そのためには、何よりも私がこの質問するに当たっても言われたことは、職員はとてもようやっとるでという声を実際聞くわけですね。なので、職員の今の懸命な努力が、その地域住民にも今伝わっていると思います。これをぜひ糧にして進めていただきたいし、そして、区画整理事業から、この事業に変更したいきさつも踏まえて、これから進めていただきたいと思います。そのためには、情報をできる限りで構わないので提供していただいて、地域住民との意思疎通、合意形成を図っていただきたいと思います。 今、地域住民に対していろいろ情報提供されていらっしゃると思いますけど、その様子を伺いたいと思います。 ○副議長(近藤康夫君) 原田建設部長。 ◎建設部長(原田克則君) 地域住民の情報提供ということなんですけれども、これ松尾議員が壇上でも言われましたけれども、豊井地区におきましては、平成26年2月に、まず地元の方々が任意で豊井まちづくり委員会を立ち上げられました。これにつきまして、市のほうもオブザーバーとして参加しておるんですけれども、その中では勉強会や意見交換会など行っておりまして、令和2年3月までに12回開催しております。 また、平成28年には、豊井地区の住民を対象にしたアンケートも行っております。29年には、区画整理事業の見直しに向けまして、豊井地区の地権者7人、1社と市からの2人、これで構成する豊井区画整理見直し協議会を立ち上げまして、10回の会議を経て、令和2年5月に豊井地区まちづくり整備計画案をまとめ上げております。 その後、2回協議会を行いまして、令和2年12月からは、もう案がまちづくり整備計画ができたということで、組織、体制を見直しまして、豊井まちづくり推進協議会という形で現在4回の会議を行って、その中で道路計画とかを示して御意見をいただいております。 見直し協議会にしましても、今やっております推進協議会にしましても、その会議が終わった後には、便りを作成して、豊井地区の住民には全てお配りしておりますし、地区外に住まれている権利者の方にも郵送でお送りしております。 また、松尾議員が言われましたように、今、用地測量とかで職員も現場に出ております。そのときには個別に皆さんの意見を聞いたりして進めておりますので、今後もこのように地元の方々の意見を聞きながら進めていきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 今、本当に頼もしい御答弁頂きました。ぜひそういった御熱意で進めていただきたいと思います。 今、建設部長言われたとおり、これは最新号の「豊井まちづくりだより」というものなんですけど、最新情報がこうやって載っかっているものが配られるということで、やっぱり地域住民に情報を提供して、みんなが話し合ったり、みんなが一緒になってやろうねという心が伝わると思いますよね。それと地図もちゃんと載せた形になっております。ぜひ今後ともそのようなおつもりで進めていただければというふうに思います。 そして、議会でも視察がございまして、これは私がたしか建設経済水道委員会にいたときだったと思いますが、京都市の伏見西部地区土地区画整理事業の視察に行ったときの話なんですが、この京都市伏見西部地区土地区画整理事業は、変更がされたので、そこに興味がありまして、何で変更されたのか。実際、その現地に行き、現地の方のいろんな説明も受けてまいりました。 ポイントが幾つかあるんですが、1つのポイントは、まず、住宅と工場の混在を解消するというのが1つ。 それと、2つ目は、小学校、保育園、自治会館、児童館、神社、文教ゾーンといったような、そういう子供から大人までのそのコミュニティーを形成するというまちづくりのイメージ。 それと3つ目は、現在の道路を活用してほしいという、そういったようなこと。 そして、4つ目は、街角にポケットパークをつくってほしい。例えば、大きな公園がどかっとあって、もう公園がありますというんじゃなしに、ちょっと歩いたら、ちょっと休める。いわゆるポケットパーク、小規模公園ですかね。 それと、5つ目は、水路を改修してほしい。水の問題。これ平成28年にお邪魔させていただいたんですが、それ以来、やはり豪雨災害というのは、もう全国各地で度重なる災害が生じております。そういったような観点から、そのまちづくり整備でもそういった水害の災害防止の観点もぜひ観点に入れてほしいといったようなこと、大変勉強になりました。 これは、豊井地区でどのようにそれ当てはまるか分かりませんけれども、そういったようなことも参考にされながら、今後の協議を進めていただきたいと思います。特に、災害の観点というのは、私はとても重要ではないかなというふうに考えております。 そして、最後になりますが、提案があります。 1つは、この工程表を見ていただきますと、令和18年度でこれ終わることになっているし、そして、先ほど御確認いたしましたけれども、この整備計画の方針図も、いわゆる豊井地区、豊井という名前の区画整理事業の部分ということになっているわけで、今後、令和19年、20年、今後の整備は、これからまた延伸をしていくんであろうというふうに思います。これは、恋ケ浜やあるいは宮前、あるいは洲鼻といったところに延伸をしていくんだろうと思います。 そういったようなことも念頭に踏まえて、今、豊井地区という限定的な地区ではありますが、そういったような中長期的な視点も踏まえた上で、この整備計画を行っていただきたいというふうに思います。 それと、2点目は、子供のことなんですね。前回の一般質問で申し上げましたように、今、國井市長あるいは玉川教育長が先頭に立って、子供に何とか市政に関心を持ってほしいということで、実際出向いて子供と対話をしたり、交流をしたり、子供の意見をまた聞いたりしています。これ15年、20年たって、もうと言ったらおかしいけど、この計画が実現するんですね。それから、さらに延伸していく過程で、やっぱりこれからこのまちづくりを担っていくのは、どうしても子供になります。なので、子供にもぜひ関心をこの豊井地区まちづくり整備について持ってもらいたいと思います。 豊井小学校を中心にそういったような取組をされていらっしゃると思うし、地域の住民と一緒にウオーキング、これをやっている。そういう行事も実際行われています。 さらに、下敷きはどうでしょう、下敷き。地図が描いてあって、この豊井小学校はここよ、こういったような形でまちづくり整備が行われるんよといったような、こういう下敷き、子供は下敷きを使います。常にまちづくりとともに子供がある。そして、子供とともに大人があって、その大人が子供とともにまちづくりをしていくという視点もぜひ持っていただきたいと思います。 きょうは、いろいろ豊井地区のまちづくりについてお伺いいたしましたけど、さっきから國井市長が何か言いたそうな顔でこちらを見ていらっしゃる。もし國井市長、何か御意見がございましたら、最後に伺いたいと思います。 ○副議長(近藤康夫君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 今朝ほども豊井のまちづくりについて御質問があったんで重複するやもしれませんが、先ほど松尾議員から壇上で過去の経緯、詳しく説明がございました。昭和62年だったか都市計画決定を受けて、平成元年に事業認可を受けました。そしてまた、平成28年に見直し協議会ができたとか、この間のずっと経緯を説明いただきましたんで、ちょっと私も古い話ですが、思い出したことがあるんですね。 実は、その都市計画決定を受ける昭和の時代、事業認可区間を広げるということで、市街化調整区域を市街化区域に編入したことがあるんですよね。当時、私、住民の方から、「あんた市役所におるんじゃから、ちょっと聞くんじゃが、これこうこう調整区域を市街化区域にするちゅう話で、これはどういうことなんか」ちゅう話で、いや、その方に、「琴平町とか、あそこの青柳町を見てください。ああいう町並みに今からなるんですよ。ぜひ協力してください」というふうにお願いしたことがあります。 そしたら、もう今その方はもうお亡くなりになっておられますけれども、あれから三十何年たって、市街化区域にしたエリアでありますけれども、説明があったように、例えば、琴平町から半上通りを隔てた東側には、都市施設は何もないわけですよね。都市計画道路もなければ都市公園もない、公共下水道も何もない。ただ、私も今思うんですが、協力してくださいと言いながら、都市計画税だけに協力してもらったんですね。そういうちょっとことを思い出したわけであります。 先ほど、今朝ほどの質問にも課題を解決して急いでという後押しのお二方の一般質問で私も勇気づいておるわけですけれども、やはり課題解決に向けて、一つは、下松市全般的なことを考えると、どうしても今私も再三申し上げておりますように、下松市、西高東低といいますか、人口が増えておると言いながら西側のほうに増えておる。そのことで、学校の校舎が足りないといった不安も出てくる。バランスよくまちづくりをという意味も含めて、この遅れて来たエリアは急ぎたい。そういう大きな観点から東に向けてまちづくりをということを言い続けておるわけですけれども。 今朝ほども申し上げましたが、やはり一気に進めようとしたらマンパワーが必要なんで、これがひとつの大きな課題でして、朝も申し上げましたけれども、毎年毎年とにかく、例えば、豊井公民館に現場事務所を設けたらどうかとか、いろいろ急ぐ急ぐということでやっておりますが、何せ職員が、本当に、これもまた愚痴になりますけれども、少ない中で事業はどんどん増える中で、なかなか豊井のまちづくりに人を潤沢に送り込めないというジレンマもあるわけですね。 先ほど来、私もうれしいんですが、「職員はようやっちょるよ」という声を聞くという。まさに私も気になるから、あの地域行きますと、本当にそういう声を聞きます。そういう中で、現場のほうにも聞きますと、「もう増やしてもらわんとパンクします」というような、「もう飽和状態です」というふうな声も聞いていますんで、この辺は総務部長にちょっと英断もお願いせんにゃいけんのですが、やはりこのまちづくり、力を入れて進めてまいりたいと思います。 今朝ほど来、こういう後押しの一般質問頂きましたので、私も勇気づいた思いがしますんので、一緒になってまちづくりを進めていきたい。 本当、昨日の利根川の火災なんかも見たとき思うのは、やっぱり豊井、恋ケ浜のあの町並みですね。本当に消防車が入れないような中に密集しておるという、これを昨日、昨夜も実感しましたので、早くいい町並みを皆様と一緒につくっていきたいというふうに思っています。 以上です。 ○副議長(近藤康夫君) 松尾一生議員。 ◆24番(松尾一生君) 以上で、一般質問を終わります。 ○副議長(近藤康夫君) 会議の途中ですが、13時まで休憩をいたします。午前11時51分休憩 午後 1時00分再開     〔議長 中村隆征君 議長席に着く〕 ○議長(中村隆征君) 議長を交代いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。金藤哲夫議員。    〔8番 金藤哲夫君登壇〕 ◆8番(金藤哲夫君) 鐵の金藤哲夫であります。一般質問を行います。 大きい項目の1番目に、犯罪被害者等基本法に基づく本市の対応について、國井市長の御所見を求めるものであります。 ある日、突然、最愛の人を奪われる、大切な家族を傷つけられる、そのような事件が後を絶ちません。そしてまた、犯罪という理不尽な行為によって、悲惨な被害に巻き込まれる事件や事故が多発しております。 犯罪や事故、特に犯罪に遭われた多くの被害者及びその御家族や御遺族は、かけがえのない大切なものが一瞬にして奪われ、行き場のない絶望感にさいなまれながら、次々と襲う多くの問題に向き合い、解決していかなければならない日々に急き立てられる、そんなことになったら私ならどうするんだろう。最近、身につまされる犯罪が間近に迫ってくるように感じるのは、私だけではないと思います。 御案内のように、犯罪被害者等基本法は平成16年(2004年)秋の臨時国会において制定されたものであります。犯罪等による被害について、第一義的な責任を負うのは加害者であることは言うまでもないことですが、犯罪等を抑止し、安全で安心して暮らせる社会の実現を図る責務がある。我々もまた犯罪被害者等の声に耳を傾ける必要があります。 すなわち、犯罪被害者等のための施策の基本理念を明らかにして、その方向性を示し、国、地方公共団体及びその他関係機関、並びに民間の団体等の連携の下、犯罪被害者等のための施策を総合的かつ計画的に推進するために、この法律を制定すると結んでおります。 (1)として、昨年9月議会において同僚議員が本市における犯罪被害者等支援条例の制定について求めてきたところであります。 あれから半年経過をしております。支援については、待ったなしの現状を行政はどのように捉えられているのか、本市における犯罪被害者等支援条例の制定に向けての國井市長の施政、所見を求めます。 次に、第一次産業の再生に向けての取組についてであります。 荒廃地の拡大は止まることなく、山間部のみならず市街地近くまで及んでいる現状があります。いずれ食料危機が来るといわれつつも、何らその手だてもない国の施策、わずかな協力金を手玉にして生産調整を行った結果がこのありさまであります。 担い手の要請も後追い、この現実を見て本市における第一次産業の再生に向けての取組について、お尋ねをいたします。 (1)として、休耕田等を活用し、米川地区においてはユズ、笠戸島にはレモン、そして久保、来巻では農業公園を中心としたニンニク栽培が軌道に乗りつつあると認識をしているところでありますが、それぞれのところで販売ルートの確保をはじめ、加工についても生産者グループから第三者に委ね、商品化されることが多いと思っております。 私は自分のところでやったらええのにというふうに思いますし、もったいないと思うわけであります。それぞれが集荷場や加工場を備えることで、中間マージンを抑えることができるのではないか。そうすれば、加工場などで雇用の創出も考えられるはずであります。 せっかくその地域の気候や地質を生かした特産品を生み出しても、外注に委ねれば利益の少ない、実入りの少ない特産品になっているのではないかと感じておりますが、人を生かす、お金を生み出す方法を考えては見ませんか。 (2)では、農地取得要件の緩和策をもっとPRすべきではないかという提案であります。 農地の取得条件は、それぞれの自治体でまちまちでありますが、農地の売買は一般的には5反、50アールですね、坪数に直すと1,500坪、緩和されたところでは20アール、約600坪であります。ところが、下松市では家つきの農地であれば、新規就農を促すように1アール、1畝、10メーター掛ける10メーターであります。家庭菜園程度で農地が手に入るという、画期的な取組がなされていることを御存じでしょうか。 花岡や末武では新しい宅地造成が目まぐるしく進んでいる半面、少し街外れの郊外では空き家を伴った農地が荒れた状態で点在しております。この際、新規就農者の促進と空き家対策のためにも、もっと広く、強くPRをすべきだと考えますが、國井市長の御所見を求めます。 最後、3番目ですが、産業競争力強化法に規定する特定創業支援等事業認定者に対する本市の対応についてお尋ねをいたします。 (1)空き家や古民家を活用した取組についてであります。 これは、つい先月、笠戸島のレモンを使って古民家でお店を開きたい人がいるんだが、紹介してもらえないだろうかという相談があり、話を聞くことにしました。要は、この事業認定者としての行政の支援を最大限活用して、例えば古民家等を使ってお店を開いたり、起業したりする人たちのサポートをしたいとのことでありました。 早速、笠戸島のレモン生産者を紹介し、古民家は私の知り得るところをお知らせしたところであります。そこで、本市において起業者、創業者への支援について、現状ではどのような支援体制があるのかをお尋ねをし、壇上からの質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 金藤哲夫議員の一般質問にお答えをいたします。 1、犯罪被害者等基本法に基づく本市の対応について。 (1)犯罪被害者支援条例の制定についてにお答えをいたします。 犯罪被害者等基本法は、被害者等の尊厳を尊重し、個々の状況に応じた支援を途切れなく受けることができるようにすることを基本理念に掲げ、国や地方団体は支援のための施策を策定し、実施する責務を有すると定めております。 本市においても、警察や支援機関等と連携し、被害者等と接する際には、寄り添う気持ちを持って情報提供を行っているところであります。犯罪被害者等支援条例につきましては、昨年11月本市での犯罪被害者週間in下松の開催を機に、支援の重要性を広めていく機運も高まっており、改めてその必要性を認識しているところであります。 今後は、引き続き県や警察、各市町との情報共有を図りつつ、課題やスケジュール等を整理し、令和4年度中の制定を目指し、取組を進めてまいりたいと考えております。 2、第一次産業の再生に向けての本市の取組について。 (1)米川のユズ、笠戸島のレモン、来巻のニンニク等、特産品を生かす取組について、(2)農地取得要件の緩和策のPRについてに、一括してお答えをいたします。 地域産品である米川ユズ、笠戸島レモンにつきましては休耕田活用の一環として、また来巻ニンニクは農業公園の自主事業として栽培しており、収穫された農作物は生産者において、ユズ果汁、レモンサイダー、焼き肉のたれなどに加工され、市内外への販売や学校給食などにも利用されているところであります。 市としましては、地元農林水産物の存在を広く市民へ体感してもらうため、生産状況や料理レシピの紹介動画の作成など、地産地消の普及啓発の強化を図るとともに、農作物の加工場などによる支援につきましては、必要に応じて生産者と協議してまいりたいと考えております。 また、農地取得要件の緩和策のPRにつきましては、主に新規就農を促進する観点から取組を行っており、農業委員会のホームページへの掲載、農業委員や農地利用最適化推進委員、その他の関係機関を通じて周知に努めているところであります。 3、産業競争力強化法に規定する特定創業支援等事業の認定者に対する本市の対応について。 (1)空き家や古民家を活用した取組についてにお答えをいたします。 本市の創業支援制度につきましては、産業競争力強化法に基づき、平成27年に下松市創業支援等事業計画を策定し、市、下松商工会議所、金融機関等が連携することで、創業の準備段階から創業後のフォローアップまでの支援を行っており、空き家や古民家の活用につきましても、この制度の中できめ細かな支援に努めているところであります。 具体的な支援の内容としましては、商工会議所や金融機関において、これから創業する方や創業後5年以内の事業者に対する経営、財務、人材育成及び販路開拓などの創業に向けたアドバイスを実施し、それに対して市が認定を行うことで、会社設立時の登録免許税の軽減や、市制度融資の開業支援資金における貸付利率の引き下げなどの優遇措置を受けることができます。 今後も、関係機関との連携により総合的な創業支援体制の充実を図ることで、積極的な支援を講じてまいります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 2回目以降の質問は、一問一答でお願いをいたします。 加えて、議長のほうから冒頭ございましたコロナウイルス感染症抑制に、市民の方にも御協力をいただいている折であり、座ったままで質問をしてほしいという呼びかけに賛同し、市民の皆さんに寄り添う議会でありたいと着座で質問をいたします。 それでは、質問に入ります。 大きい項目の3番目から質問をいたします。 産業競争力強化法に規定する特定創業支援等事業の認定者に対する本市の対応について、まず再質問をいたします。 非常にいかめしいというか、長々とした法律と規定のようでありますが、要は起業、お店を開きたい、会社を創業する方々に対してどのようなサポートがされるかであります。 答弁にあったように、創業の準備段階から創業後のフォローアップまで支援を行っていると。また、空き家や古民家の活用についても制度の中できめ細かな支援に努めていると。そういったことであったかと思うんですが、このことを素直にそういった方々が受け止めたときに、志のある方にとっては心強い体制にあるというふうに理解をしたいと思うわけですが、こういった具体的な何か例がございますか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) 創業支援等の事業について活用した具体的な例はということでございます。 これまでにもこの制度、平成27年に下松市創業支援等事業計画を策定して、サポートを実施しているところでございまして、これまでにも令和2年度におきましては、相談件数が20件ございました。創業に実際に至った件数は12件という状況でございます。そのうち認定をし、優遇措置を受けられた件数は4件というような実績がございます。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 非常に実績もあって、非常に有効なサポートがされているというふうに理解をするわけであります。そこで、これだけ相談件数やらあれば当然PRも十分行き届いているかとは思うんですが、現状でどんなPRをされておられますか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) PRにつきましては、この創業支援等事業計画の主体が下松市で、認定連携創業支援等事業者こちらのほうが下松商工会議所、金融機関であります山口銀行、西京銀行、東山口信用金庫、それと日本政策金融公庫、こちらのほうが連携をとりましてしっかりPRをして、商工会議所、金融機関、それぞれの窓口でこの支援に努めているところというところでございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) これだけ相談業務があればPRもしっかりできているというふうに思うんですが、とかくどういったPRをしているかというふうに尋ねると、市のホームページを見てくれとか、商工会議所のホームページを見てくれとか、そういったところに行きつくわけでありますが、確かにホームページも有効な手段ではあるんですが、例えば商業施設あるいは公民館等にそういったポスター等を貼り出せば、もっともっとそれに関心がある方がアクセスしてくるんではなかろうかというふうに思いますが、その辺りは今後やるような考え方はありませんか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) 市長答弁でもございますように、今関係機関と連携をしてホームページの充実、またポスター等もしっかり活用してPRをしていきたいというふうにも思います。 市のほうとしては制度融資そういった形でのサポート、また商工会議所では起業相談、また創業セミナーとそういったことも開催をしております。金融機関については創業相談、また融資についての相談、そういったそれぞれの窓口でしっかりサポートしていきたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 言いにくいことをはっきり言わせてもらうと、行政はPRが下手ですよね。ずっと、この私も24年間議員させていただいて見ているのに、本当に職員よく頑張っているし、やっていることはやっているわけですから、その辺りはもっとPRを、有効な手段を使ってぜひPRに努めていただきたいというふうに思います。 この支援を知ったら起業家は増えて、移住定住につながるというふうにも思いますし、私の出身の花岡でもわずかに残っている古民家もよみがえるかもしれません。今後の行政の支援、フォローアップに期待をしたいというふうに思います。ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 それから、一次産業の再生について答弁がございました。ちょっと確認をしたいんですが、市長答弁を私のほうが理解ができてないのかもわかりませんが、収穫された農作物は生産者において、ユズ果汁、レモンサイダー、焼き肉のたれなどに加工されというふうに言われたかと思うんですが、それぞれのところで加工場を備えておられますか。 例えば、来巻のニンニクは農業公園でパウダーにしておるのか、ほかにも食品衛生法に基づく認可を得てレモンサイダーなどをつくっているのかどうか、その辺りを確認しておきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) それぞれの特産品を生産されております各団体とも、収穫後の選別作業については公民館や圃場、また近隣施設で実施をされておりますが、加工については別の事業者で委託をして加工場は備えていないという状況でございます。 来巻ニンニクのパウダー化につきましても、実際には行っておりませんで、生産者において全て委託をされているというような状況でございます。また、レモンサイダー等につきましても、この製造については食品衛生法の許可を得た事業者に委託をして実施をしているという状況でございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 承知しました。特産品が加工されて学校給食や市販されていることも承知しておるところであります。 しかしながら、演壇でも申し上げましたように、せっかく丹精込めて育って今実をつけだして収穫ができだした。今、それを田布施やらいろんなところに出荷して商品化してもらう。ラベルまでも作ってもらうと。外注に出しているというふうになっておるわけですが、そうなるとどうしても先ほど言いましたように中間マージンが発生するわけですね。ということは、生産者の利益が薄くなる。加工場については、答弁にあったように必要に応じて生産者と協議するというお答えをいただきましたので、今後ぜひ御検討いただいたらと思います。 生産者のところでどこまでの加工場ができ、商品化ができるのか不透明なところもありますが、利益率の向上、生きがい、雇用の創出、可能性を秘めた特産品を今後行政としても精いっぱい支援をされるよう求めておきたいと思います。 今、ユズもレモンも、そして農業公園も私から見れば、以前から申し上げているんですが、まだまだ中途半端でもう少し、もう一歩作付を増やしていけば荒廃地や休耕田の歯止めにとまではいかないまでも、救済にはなるような気がするわけですから、行政も力を貸していただきたいというふうに考えます。 それから、農地取得要件の緩和策のPRでございますが、答弁をいただきました。ここでもまた出てきたんですが、農業委員会のホームページあるいは農業委員、農地利用最適化推進委員やその他関係機関を通じて周知に努めているとの御認識でありますが、その効果についてはどのように把握をされておりますか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) 農地取得要件の緩和策についてでございます。 議員御指摘のように、新規就農を促進する、そういった農地の有効利用を図る観点から、地域の事情に応じて農業委員会が面積を定めているものでございます。特に、その中でも遊休農地化が進んでおります空き家に付随した農地に限定をして下限面積を20アールから1アールに引き下げを行っております。 現在まで、この制度を利用して取得された件数につきましては、3件というふうになっております。積極的に遊休農地が解消されているような状況ではないというふうに受け止めております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 3件あれば徐々に膨らんでいく、今からのPR次第だろうというふうに思います。10メートル、10メートルですから、もうこの議場の半分以下ですね、そんな小さいところで家庭菜園みたいなところで、古民家と一緒に農地が取得できる。これは、下松市の農地の取得要件、他市に類を見ないほどの特段に有効な施策だろうというふうに思うんですね。もっともっとPRしていただいて、農地付き空き家の再生、就農者の確保についてぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。 ところで、農地の付いた空き家の調査をこれまでされたことがありますか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) 調査につきましては、これまでしておりません。実績はございません。ございませんが、農地情報については引き続き流動化が進むように調査を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 今、部長、農地情報って言われましたが、今までそういった荒廃地や休耕田、それを実際に農地パトロールとかそういったところでやってはおるわけですが、それを実際に今まで地図に落としてから、きちんとそれを保管をしたことがありませんよね。 したがって、どこにどういった農地が空いて、貸し手がおる、借り手がおる、そういったところまで及んじょらんわけですよ。そういったことでは、その辺りきちんと精査しながらちゃんと地図に残す、いつでも売れる体制にある、やっぱり紹介をできる状況にしておくのが必要だろうというふうに思います。 この辺が、今までずっと私も農業委員会とかそういったところに関わってきて、一番のネックですね、実際のものが分からないというとこが。先般の同僚議員の質問にもありましたように、農地が今実際にどうなっているのか、その辺りはきちんと担当のところで把握をしていただきたい。その分でのタブレットとか、そういった部分が必要であればやっぱり予算措置をすると。これは必要だろうというふうに思います。 空き家ということになると、建設部長、担当のところでは倒壊のおそれがあるような危険空き家を認定されているというふうに、私は勝手に思うわけですが、空き家の定義というか、空き家バンクの定義について、私が申し上げるまでもないわけですが、空き家の実態についてきちんと把握していないと、さっき経済部長にも申し上げましたが、そういったあっせんもできないわけでありますが、空き家等の実態をつかんでおられますか。 ○議長(中村隆征君) 原田建設部長
    ◎建設部長(原田克則君) 空き家の実態についてですけれども、住宅建築課においてやっておりますけれども、これにつきまして空き家の位置ですね、そういうのは把握しておりますけれども、その実態、いわゆる今議題になっておりますのは、その所有者の方が農地を持っているかどうか、その辺りまでは残念ながら把握しておりません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 私のところも見ますと、わずかしかないところでも、昔ながらの大きな立派なおうちが2戸空き家になっています。普通の家も2戸空き家になっている。4戸も空き家があるわけですね。そういったこともやっぱり地図に落としておくということになると、今後そういったところに入りたい、空き家を買いたいというところにも生かせると思うんですね。その辺りはデータをきちんと整えておっていただきたいというふうに思います。 また、ちょっと農地のほうに話を戻しますが、先日、山口県農業協同組合からの文書ですね、こんな文書が来たわけでありますが、今年度私が今作っているところ、私の主用、主食用米の作付面積の目安として2,350平方メートル、2反と少しでありますが、そこで収穫できる米の数量を目安として1,130キロだと、約19俵ですね、されております。 しかし、去年の実績からいきゃよくできたほうで12俵しか取れません。一昨年のトビイロウンカが出たときには、そこは7俵しか取れんかったんですね。草刈り機で刈って火をつけたりしましたがですね。細長い一年中水気が引かないような先祖代々の田んぼでもあります。どうしたら、この田んぼで反20俵もできるのか、現状を見ないままで算定して、文書でぽんと持ってきましたが、その文書の下にこんな文言がありました。 「周南地域管内では、販売する主食用の米が不足しているというわけで、現況を踏まえ、水田フル活用の観点からも主食用米の作付面積の拡大をお願いします」というふうに説いておるわけですが、経済部長、御承知ですか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) JA山口県周南統括本部のほうから送付されました、このたびの主食用米作付面積の目安の通知についてでございます。例年この時期に送付されるものというふうに承知をしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 問題は作付面積でなくて、「周南地域管内では販売する主食用米が不足しているという現況から捉えて、水田のフル活用をしてくれ」という文書が一番下にあるわけですね。この言葉については、どういうふうに感じられました。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) この数量の目安でございますが、こちらの目安につきましては農林水産省が定めました各都道府県別の10アール当たりの平均収量を山口県が調整をし、各農家の作付面積を数量に換算した、直したというようなことが括弧書きで掲載をされているかというふうに承知しております。 令和4年産につきましての、反収については10アール当たり481キロという数字が設定をされております。こちらの作付面積の拡大を依頼する表記については、平成30年から記載をされ、数量の目安については今年度から記載を加えたというふうに聞いております。あくまでも国が定めた平均収量を、山口県が調整をしてそれぞれの周南地域に作付面積から数量を割り出したというような形で認識をしております。 下松市にとってどういうふうな考えを持っているかということでございますが、やはり下松市の農地につきましては、狭小な農地というような特徴もございます。なかなか県の示す収量を、収穫量を確保するというのはなかなか難しいのではないかなというふうな印象を持っております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) この文書から見て、主食用米が足らんという考え方を持っておられるようですけども、このことも踏まえて行政とJAあるいは農家との連携を持って、また農業委員会等も連携をとって、そういった作付面積の拡大を図るようにお願いをすれば、やはり荒廃地あるいは休耕田の再生に朗報ではないかというふうに思うわけですが、この際、PRをして主食米用の作付面積の拡大を図るべきだろうというふうに思うんですが、所管の担当部長はどういうふうに思われますか。 ○議長(中村隆征君) 鬼武経済部長。 ◎経済部長(鬼武輝明君) ただいま議員のほうからも御紹介ありましたように、主食となる米の生産、こちらについて荒廃農地の解消、また休耕田の再生に不可欠なものというふうに感じてはおります。 農家の皆さんにはやはりできる限りの作付、収量の確保というのをお願いしたいなというふうに思いますし、具体的な農業委員会等を通じてアクションをということでございますけど、これについては特にアクションをとってはおりませんが、今後こういった生産目安をいろんな生産者、またJA周南といろんなところで協議する場において、農業者の声を届けていきたいなというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) いずれにしても、そういった取組をすることによって、生産意欲を向上させるということにつながりますから、一次産業の再生戸数が地域の活性化や特産品の拡販につながると。強いてはそれが移住定住に大きく関わり、効果が期待できるというふうに確信をしておるところでもあります。 今後においても、農業委員会等、関係団体との連携を密にして、一次産業の再生に改めて取り組んでいただきたいというふうに求めておきたいと思います。 それから、下松市における農地付きの家の取得条件がほかの市や町に比べて格段に緩い、歓迎すべき体制にあることをもっともっとPRしていただきたいと思うんですね。古い空き家等を持っておられる方も売りやすくなりますし、強いてはやっぱり荒廃地とか、そういった休耕田とかが活性化につながってくるというふうにも思いますし、チラシや紙媒体での宣伝もぜひやっていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。 最後になりますが、犯罪被害者等支援条例の制定について、今年度中に制定を目指したい旨の答弁であったかと思います。前向きな答弁であるという評価をしたいところでありますけれども、これからさらにまだ1年かかりますか、今年度中ということなると来年3月になりますが、私が思うのには全国住みよさランキングで10位、安全安心を第一義にしている國井市長の施政の対応としては随分、緩い取組ではないかというふうに思います。 国においては定めて18年、山口県ではやっと去年の10月にこういった山口県犯罪被害者等支援推進計画というのを、やっと作成して出したところですね。山口県も何と緩いところだなと。待ったなしなんですよね。被害を受けた方は。やっぱりほかのところはあれですよ。 県内でも、柳井市では平成28年、さらには防府市に至っては今から10年前、平成24年(2012年)に施行されて、支援金30万円のほか相談情報の提供、連絡調整、医療福祉サービスの提供の支援や居住、雇用の安定、生活支援では一時保護や施設への入所による保護などがあります。また、住宅は公営住宅への入居における特別配慮がされている、そんなところまで及んでおります。極めて具体的な支援を打ち出しておるわけです。 今からつくろうとしている下松市では、まだ策定中だろうと思うんですが、どこまでの支援を考えておられるのか、今の時点で答弁できる範囲で結構ですからお示しください。 ○議長(中村隆征君) 松井生活環境部長。 ◎生活環境部長(松井淳君) 県条例や先進市の取組例を参考にしまして、関係団体等と連携を図ることを盛り込みながら、被害者の個々の状況に応じました支援が行われる内容、これについて考えております。 内容としましては、被害者への情報の提供、保険医療、福祉サービスの提供、住居の提供などが他市と同様、標準的な支援を考えておりますが、近年の動きとして支援金の支給を盛り込まれる市が多うございます。全国的にも死亡支援金や障害支援金を支給している自治体が多うございます。 また、条例制定時には支援金の条項を求めていませんでしたが、後日また定める傾向も見受けられます。加害者に支払い能力がない場合もありますし、市としても支援金の支給を今後支給するかどうかから、額も幾らにするかとかそういうのを検討していかなければならないと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 今の内容を聞きますと、ほぼ防府市に近い支援、条例を考えておられるようであります。 とかく、こんなことを言ったら失礼なんですが、加害者においてはそういった支払い能力がない方が多いわけですね。先般のように、大量に殺人に及ぶような状況があれば、とてもじゃないがそれは支払い能力の範囲をうんと超えておるわけですね。 答弁の中でも言われましたが、昨年11月に開催された犯罪被害者週間in下松の開催がありました。私も参加をいたしましたが、その成果として支援の重要性を広めていく機運も高まっているとの評価のようでありますが、今後において制定・施行までどのようなスケジュールを考えておられるか、今の時点でお示しできるようでしたら、示していただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 松井生活環境部長。 ◎生活環境部長(松井淳君) 現在、先進地や県内各市町の情報収集に努めております。また、条例を施行された前後の相談件数や相談内容の変化等についても、聞き取りを行っております。 今後は、庁内の関係部署や外部の関係機関との会議、第三者委員会を、これを開催しましてそのうち議案を提出する予定としております。この第三者委員会がなかなかコロナ禍の関係で、今までちょっと開催が難しかったという状況です。 今後は、スケジュールですが、その第三者委員会を令和4年度行いまして、6月の議会にはちょっと間に合いませんが、秋頃には議案を提出し、令和4年度中の制定を目指していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) 今スケジュールを示されましたが、この秋ぐらいには出せるんだろうというふうに思いますが、冒頭に申し上げましたが、いつどこで発生するか分からない理不尽な犯罪や事故、待ったなしの状況であると再度申し上げておきたいと思います。 お隣の周南市では今月、今日ですか、始まる3月定例会に犯罪被害者等支援条例案が上程されると聞いております。 条例はもとより活字に溺れることなく、被害者の心に寄り添うことが基本であります。一方、私は法務大臣より保護司を拝命しておる立場でもございます。犯罪者の社会復帰、更生保護に携わるのであります。これまで多くの少年たちと関わってまいりました。それら、加害者の処遇を行っている立場から、被害者支援という観点からすれば非常に難しく、複雑な存在でもございます。 時として、被害弁償等で交渉を余儀なくされる仲介役を求められることも経験をしてまいりました。双方からの板挟みになることもあります。しかし、受け持った少年たち、24年間にこれまで数えきれないほどの学び、教えられたこともしばしばでございます。犯罪被害者の心情に寄り添う処遇、改善、更生に向かうよう努力を重ねて、数年後に社会復帰した姿を見せてくれる少年たちの笑顔は今、私の財産でもあります。本当に保護司をさせていただいてよかったと感謝もしておるところでございます。 犯罪被害者等支援条例の制定が一日も早く、この議会に提案され、可決・施行されるよう國井市長にお約束をいただきたいというふうに思いますが、御見解があれば御意見をいただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 犯罪被害者等の基本法の御質問で、先ほどから聞かせていただきました。 私も、先ほど御答弁も壇上で申し上げたとおり、昨年11月本市で開かれた犯罪被害者週間in下松、この開会を機に支援の重要性を広めていく機運が高まっており、改めてその必要性を認識しているところでありますというふうに御答弁申し上げました。まさにそのとおりでありますが、今金藤議員、保護司の立場からちょっと真情も吐露されて、なるほどなと思うわけでありますけども、これ犯罪に限らず、例えば交通事故においても加害者、被害者双方が大変なんですよね。 先ほど言いました犯罪被害者週間in下松で、私もいろいろなものを考えさせられました。マスコミでも、例えば被害者のその後の状況だとか、いろんな報道もされます。例えば、近場でももうかなり前になりますけども、光市で妻と幼い子が殺されて長い間裁判になったり、その間のもう本当心の葛藤やいかにというですね、何とも申し訳ないような事態もあるわけなんですね。そういう意味じゃ本当、心傷む先ほど来の話なんですけれども、先ほど部長もいろいろ申し上げております。これからのスケジュールとか、取組の方法、やり方、内部でも協議していきますけれども、県内でも今2市4町、それから御紹介ありましたが、周南市も喫緊に条例化ということで、全国的には30件を超える都道府県、また400を超えるような市町村でもう条例が制定されておるわけであります。 そういうことから少し遅きにした感はありますけれども、下松にあったような先ほど部長がスケジュール的なものも話しましたけども、充実した内容にした条例を提起させてもらって、議会と一緒に制定に向けていきたいというふうに思っています。 ありがとうございました。以上です。 ○議長(中村隆征君) 金藤哲夫議員。 ◆8番(金藤哲夫君) ありがとうございました。とにかく、犯罪被害者等の心に寄り添う条例であってほしいというふうに思います。 今回、任期最後の質問をさせていただいたわけであります。犯罪被害者等に寄り添う条例の制定を急いでほしい。一次産業を再生して、特産品のさらなる拡販を図ること、下松市の農地が各段と求めやすいことのPRをしっかりやること、そして古民家や空き家等を生かした起業、創業を促し、移住定住の促進を求めました。しっかり御答弁もいただきました。 顧みれば、私が再びここの場に立つことが大変厳しい状況にありますが、國井市長の下でノーマライゼーションの精神で、誰もが自分らしく安全に安心して暮らせる下松であり続けることを願いつつ、私の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 以上で、本日の一般質問は全て終了いたしました。 渡辺敏之議員ほかの質問は、明日行います。 本日は、これにて散会をいたします。熱心に御審議お疲れでございました。ありがとうございました。午後1時54分散会 ─────────────────────────────────...